東映アニメ、2Q(4~9月)決算は売上高6%増、営業益49%増 昨年の映画「スラムダンク」大ヒットの反動減こなし過去最高業績を更新
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東映アニメーション<4816>は、10月30日、2025年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、「ドラゴンボール」シリーズや「ワンピース」の海外配信権販売・国内外の版権事業、 「スラムダンク」や「ゲゲゲの鬼太郎」の国内配信権販売が業績を牽引し、売上高・利益ともに過去最高業績を更新した。
売上高489億6400万円(前年同期比6.0%増)
営業利益169億9300万円(同49.5%増)
経常利益170億9900万円(同23.4%増)
最終利益122億1900万円(同19.3%増)各セグメントごとの状況は以下のとおり。
①映像製作・販売事業 売上高206億5300万円(前年同期比8.1%増)、セグメント利益78億8100万円(同188.3%増)
劇場アニメ部門では、前年度からの継続公開となった映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」(2023年11月公開)、「映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ」(2024年3月公開)に加え、8月に映画「THE FIRST SLAM DUNK」(復活上映)、9月に映画「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!」を公開した。前年同期に公開した映画「THE FIRST SLAM DUNK」程には至らず、大幅な減収となった。テレビアニメ部門では、「ワンピース」「わんだふるぷりきゅあ!」「逃走中 グレートミッション」「おしりたんてい」「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」「ガールズバンドクライ」の6作品を放映しました。前年同期と比較して放映作品話数が減少したことなどから、若干の減収となった。
コンテンツ部門では、映画「THE FIRST SLAM DUNK」のブルーレイ・DVDが好調に稼働したことから、前年同期と比較して増収となった。
海外映像部門では、前年同期好調に稼働した映画「THE FIRST SLAM DUNK」の海外上映権販売の反動減があったものの、「ワンピース」「ドラゴンボール」シリーズの海外配信権販売が好調だったことから、前年同期と比較して増収となった。
その他部門では、映画「THE FIRST SLAM DUNK」、映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」をはじめ、国内の映像配信権販売が好調に稼働したことから、前年同期と比較して大幅な増収となった。
②版権事業 売上高222億1700万円(同15.3%増)、セグメント利益109億5500万円(同19.1%増)
国内版権部門では、「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権販売、「ワンピース」の商品化権販売が好調に稼働したことから、前年同期と比較して大幅な増収となった。海外版権部門では、「ワンピース」「ドラゴンボール」シリーズ、「デジモン」シリーズの商品化権販売が好調に稼働したことから、前年同期と比較して大幅な増収となった。
③商品販売事業 売上高47億800万円(同28.5%減)、セグメント利益5億1300万円(同61.3%減)
商品販売部門では、「ワンピース」「プリキュア」シリーズのショップ事業が好調に稼働したが、前年同期に好調に稼働した映画「THE FIRST SLAM DUNK」の商品販売の反動減により、前年同期と比較して大幅な減収となった。④その他事業 売上高17億300万円(同14.9%増)、セグメント利益1億6100万円(同189.3%増)
その他部門では、催事イベントやキャラクターショーなどを展開しました。「プリキュア」シリーズ、「ゲゲゲの鬼太郎」「ワンピース」の催事が好調に稼働したことから、前年同期と比較して増収となった。 -
■通期業績予想は変更なし
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2025年3月期通期の連結業績予想は、10月28日に予想の上方修正を発表しており、以下のとおり。
売上高・利益ともに従来予想を上回り、従来の減収減益予想から一転増収増益予想に転じている。
売上高820億円→900億円(増減率9.8%増、前期比1.5%増)
営業利益200億円→270億円(同35.0%増、同15.6%増)
経常利益205億円→275億円(同34.1%増、同4.0%増)
最終利益150億円→195億円(同30.0%増、同3.7%増)
会社情報
- 会社名
- 東映アニメーション株式会社
- 設立
- 1948年1月
- 代表者
- 代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高671億1700万円、営業利益177億7200万円、経常利益203億円、最終利益145億9300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4816