セガサミーHD、第2四半期(4~9月)決算は売上高4%減、営業益18%減に 前期『スマスロ北斗の拳』ヒットの反動減で 期初の想定は上回る
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セガサミーホールディングス<6460>は、11月8日、2025年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、主に前期ヒットした『スマスロ北斗の拳』の反動減により減収となった。ただ、エンタテインメントコンテンツ事業でコンシューマ分野および映像分野が好調に推移したことで、期初の想定は上回って推移した。
なお、最終利益が増益となっているのは、フェニックスリゾート株式の譲渡により特別利益を計上したためとなる。
売上高2116億6300万円(前年同期比4.5%減)
営業利益328億1600万円(同18.1%減)
経常利益330億9500万円(同21.4%減)
最終利益303億8500万円(同31.1%増)各セグメントごとの状況は以下のとおり。
①エンタテインメントコンテンツ事業 売上高1417億7100万円(前年同期比16.4%増)、経常利益183億4800万円(同100.1%増)
第1四半期に引き続きコンシューマ分野及び映像分野が好調に推移したことで前年同期比で増収増益となった。各サブセグメント別では、コンシューマ分野は、2023年3月期に発売した『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』(リマスター版)や前期発売の『ユニコーンオーバーロード』などがけん引し、リピート販売が堅調に推移した。また、「Total War」シリーズの追加ダウンロードコンテンツの販売や、過去作のサブスクリプションサービスなどへの展開に伴う収益が利益面で寄与したほか、為替による収益押し上げ効果もあった。
映像分野は、歴代最高興行収入記録を更新した劇場版「名探偵コナン100万ドルの五稜星(みちしるべ)」や、今年4月の「ナックルズ」の配信開始を契機とした「ソニック」シリーズの映像作品収入などが大幅に伸長するなど好調に推移した。
AM&TOY分野は、新製品「UFO CATCHER TRIPLE TWIN Compact」などを発売し堅調に推移したが、引き続き円安による原材料価格高騰の影響を受けた。
②遊技機事業 売上高647億1100万円(同30.1%減)、経常利益215億8800万円(同45.1%減)
主に前期ヒットした「スマスロ北斗の拳」の反動減により前年同期比で減収減益となったが、投入した新作タイトルの販売は堅調であったこと等から、期初の想定を上回る水準で推移した。特にグループ初のスマートパチンコであり、今期目玉タイトルの「e北斗の拳10」については想定を上回る約3.5万台の販売となり、2024年に発売されたパチンコ機の中で最も販売されたタイトルとなっている。また、稼働面においても2024年8月の導入以降、市場平均を上回る稼働水準が継続しており、4円パチンコ全体の稼働の内、約5%のシェアを1タイトルで占めるなど、幅広いユーザーに支持されている。③ゲーミング事業 売上高18億200万円(同194.1%増)、経常損益2億8300万円の赤字(前年同期700万円の黒字)
前年同期比で増収減益となった。要因として、ゲーミング機器販売については、米国向けに2024年1月より導入を開始したビデオスロットマシンの新筐体「Genesis Atmos」対応の「Railroad Riches」が引き続き高稼働を記録し、市場からの高い評価を得て販売が好調に推移した。韓国の「パラダイスシティ」については、カジノにおいて引き続き日本人VIP客のドロップ額(チップ購入額)が高い水準を維持し、売上が好調に推移したことから持分法取込において利益貢献した。一方で、ゲーミング事業全体ではM&A関連費用や外貨建て資産評価に伴う為替影響などの計上により、約2億円の経常損失となった。
※PARADISE SEGASAMMYは12月決算のため3ヵ月遅れで計上 - 【追記】
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■通期業績予想は据え置き
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2025年3月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。
※第1四半期期間より表示方法の変更を行ったため、売上高および営業利益の増減率については、遡及処理を実施している。売上高4450億円(前期比5.1%減)
営業利益450億円(同22.2%減)
経常利益480億円(同19.7%減)
最終利益390億円(同18.0%増)
会社情報
- 会社名
- セガサミーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高4678億9600万円、営業利益568億3600万円、経常利益597億7800万円、最終利益330億5500万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6460