円谷フィールズHD、9月中間決算は売上高31.7%減、営業益24.2%減と減収減益…円谷プロ堅調も遊技機事業は下期重点の方針で
円谷フィールズホールディングス<2767>は、11月14日、2025年3月期 第2四半期累計の連結決算を発表し、売上高457億6000万円(前年同期比31.7%減)、営業利益40億7100万円(同24.2%減)、経常利益53億3000万円(同9.8%減)、最終利益28億2300万円(同31.5%減)だった。
・売上高:457億6000万円(同31.7%減)
・営業利益:40億7100万円(同24.2%減)
・経常利益:53億3000万円(同9.8%減)
・最終利益:28億2300万円(同31.5%減)
円谷プロダクションを中心とするコンテンツ&デジタル事業セグメントは増収増益となったものの、フィールズを中心とするPS事業が下期重点の計画であるため、中間期については減収減益となった。
■コンテンツ&デジタル事業セグメント
売上高79億9600万円(同7.9%増)、営業利益21億1700万円(同6.9%増)と増収増益だった。
主力IPである「ウルトラマン」シリーズは約60年に亘り多くの人々に感動や希望を提供し続け、3世代に愛されるキャラクターとして国内や中国のほか、他のアジア圏へとそのファン層が拡大している。新たな映像作品が多言語化やサイマル配信を通じてグローバルでのファンを拡大し、それが過去の映像作品の展開に結び付く好循環を生んでいる。こうしたファン層に支えられ商品カテゴリーの拡がりが続く中国では、MD/ライセンス収入が前年同期比41.2%の増加となった。
6月よりNetflixで配信を開始した大型長編アニメ映画『ウルトラマン: ライジング』は世界190の国と地域に配信され、公開週の視聴ランキングがグローバルで2位を獲得、69の国と地域で週間ランキングTOP10入りし、北米をはじめ新たな地域や幅広いファン層に「ウルトラマン」コンテンツを浸透させている。
10月より販売を開始したトレーディングカードゲーム『ウルトラマン カードゲーム』は、グローバルで700万パック※を初回出荷、想定を超える販売消化率で推移しており、追加受注が確実に見込まれている。(※1パックあたり6枚換算)。
また、これらグローバル化を推進する海外拠点であるシンガポール、ソウル、ロサンゼルスの体制構築を進めた。
現在、中期経営計画の柱としてデジタルマーケティングを可能とするECによる商品流通の強化に取り組んでおり、これによって高い利益率を確保するサプライチェーンを構築していく。
■PS事業
売上高371億9600万円(前年同期比37.0%減)、営業利益31億2200万円(同30.7%減)と大幅減収減益だった。
本年7月に日本政府により偽造防止とユニバーサルデザインの向上を目的として約20年ぶりに実施した新紙幣発行に対応するため、全国のパーラーでは総設置台数約340万台に付帯する玉・メダル貸機や約7,000店舗に複数台設置されている精算機等のアップデートのため大規模な設備投資が実施した。これにより、上半期のパチンコ・パチスロ総販売台数は前年同期比10.3%減となった。こうした環境下、今期は下半期に重点を置いた商品ラインナップとしている。
上半期は、パチスロ『スマスロ ストリートファイターV 挑戦者の道』等約2.8万台、パチンコ機は後発機中心に約2.1万台を販売し、計4機種となった。第3四半期はパチンコ『P 宇宙戦艦ヤマト2202 超波動』、『ゴジラ対エヴァンゲリオン セカンドインパクト G』等3機種、パチスロ『スマスロ モンスターハンターライズ』、『Ⅼ犬夜叉2』等3機種、計6機種を販売し、概ね計画通り既に完売、さらに当週よりパチンコ『e ULTRAMAN 2400★8 4』の販売を開始し、本日『L 東京喰種』の販売を発表した。
エース電研は、第1四半期に続き第2四半期も業績が好調に推移した。なお、同社の中期経営計画を現在鋭意策定中。
■2025年3月期の業績見通し
2025年3月期の業績は、売上高1550億円(前期比9.2%増)、営業利益152億円(同28.5%増)、経常利益161億円(同24.3%増)、最終利益116億円(同0.4%増)を見込む。
・売上高:1550億円(同9.2%増)
・営業利益:152億円(同28.5%増)
・経常利益:161億円(同24.3%増)
・最終利益:116億円(同0.4%増)
計画に対する進捗率は、売上高29.5%、営業利益26.8%、経常利益33.1%、最終利益24.3%となっている。
・売上高:29.5%
・営業利益:26.8%
・経常利益:33.1%
・最終利益:24.3%
会社情報
- 会社名
- 円谷フィールズホールディングス株式会社
- 設立
- 1988年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 グループ最高経営責任者 山本 英俊
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1419億2300万円、営業利益118億2700万円、経常利益129億4700万円、最終利益115億5100万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2767