フリュー、9月中間決算は営業益46%減の13億円 クレーンゲーム景品や「ゆるキャン△」好調もプリントシール機不振 高価格帯ホビーで反動減も

フリュー<6238>は、11月14日、2025年3月期 第2四半期累計の連結決算を発表し、売上高215億7500万円(前年同期比2.3%増)、営業利益13億0500万円(同46.2%減)、経常利益13億5100万円(同43.1%減)、最終利益8億9900万円(同43.2%減)だった。

・売上高:215億7500万円(同2.3%増)
・営業利益:13億0500万円(同46.2%減)
・経常利益:13億5100万円(同43.1%減)
・最終利益:8億9900万円(同43.2%減)

クレーンゲーム景品の受注や「ゆるキャン△」関連商品が好調だったものの、プリントシール機の利用減、第1四半期における高価格帯ホビー商品の反動減などが響いた。

 

【追記】
業績推移のグラフを追加した。

 

 

■世界観ビジネス

売上高は124億3600万円(同6.3%増)、営業利益は9億1500万円(同13.9%減)となった。

世界観ビジネスでは、定番キャラクターや、人気漫画作品及び世界的人気ゲーム等のトレンドを踏まえた多数のIPの獲得とその商品化に引き続き注力し、売上は堅調に推移している。

なお、商品は主に中国で生産し、ドル建てで決済を行っているため、為替変動は利益に影響を与えることから、その影響幅を抑制するための対策を適宜実施している。

クレーンゲーム景品は、クレーンゲーム市場拡大と複数の人気IPの商品化に加え、インバウンド需要の後押しの結果、順調に売上を拡大している。

海外物販は、主要マーケットである中国及びアメリカからの受注状況が改善し、売上は増加している。新規販路の拡大や海外向けの商品化権の取得に注力しており、9月には、中国ECサイト「天猫(TMALL)」に公式旗艦店を開設した。

高価格帯ホビーは、収益性を重視した高人気IPの商品化を推進し、ホビーECサイト「FURYU HOBBY MALL(フリューホビーモール)」を活用した販売促進に注力している。

 

■ガールズトレンドビジネス

売上高は71億5100万円(同5.6%減)、営業利益は17億5800万円(同24.0%減)となった。

プリントシール事業では、新型コロナウイルス感染症がもたらしたライフスタイルやニーズの多様化といった外部環境の変化に対応するため、従来よりも「+αの価値」を体験できる新機種の導入や、定番人気キャラクターとのコラボの実施などユーザー数拡大のための販促施策を実施した。7月には2.5次元アイドルグループ「すとぷり」とのコラボを実施、9月には“推し活専用"機種「Luvholi(ラブホリ)」を発売した。しかしながら、プレイ回数は1491万回(前中間連結会計期間は1641万回)と減少した。

プリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」では、重要なKPIと位置付けている有料会員数は、会員規模を維持するための新規入会者の流入強化施策を実施したものの、9月末時点で139万人(9月末時点は147万人)と減少した。なお、当サービスのさらなる成長戦略として前期にフォトストレージ・サービス「PiCTLINK photos」をリリースし、今後の利用者数拡大のため、退会率抑制を推進している。

 

■フリューニュービジネス

売上高は19億8600万円(同10.3%増)、営業損失は2億7000万円(前年同期は1億5300万円の営業損失)となった。

家庭用ゲームソフト事業については、7月に新作タイトル『REYNATIS/レナティス』を発売し、既存タイトルのダウンロード版の販売と合わせ、前年を上回る売上となった。

ゲームアプリ事業においては、4月に配信を開始した「廻らぬ星のステラリウム」について、グッズ販売など、ゲームの魅力を訴求するような各種施策を実施し、売上拡大に取り組んだ。

アニメ事業は、4月に放送を開始したTVアニメ「ゆるキャン△」第3期の関連商品の販売が大変好調であり、売上に大きく貢献している。

カラーコンタクトレンズ事業については、自社ECサイト「Mew contact(ミューコンタクト)」及び外部ECプラットフォーム上の自社サイトにおける販売促進キャンペーンの実施や自社オリジナル商品の投入など、顧客流入数及びリピーターを増加させる取り組みを進めている。

 

■2025年3月期の業績見通し

2025年3月期の業績は、売上高430億円(前期比0.5%増)、営業利益30億円(同20.4%減)、経常利益30億円(同19.7%減)、最終利益20億円(同19.7%減)、EPS75.64円を見込む。

・売上高:430億円(同0.5%増)
・営業利益:30億円(同20.4%減)
・経常利益:30億円(同19.7%減)
・最終利益:20億円(同19.7%減)
・EPS:75.64円

計画に対する進捗率は、売上高50.2%、営業利益43.5%、経常利益45.0%、最終利益45.0%となっている。

・売上高:50.2%
・営業利益:43.5%
・経常利益:45.0%
・最終利益:45.0%

フリュー株式会社
http://www.furyu.jp/

会社情報

会社名
フリュー株式会社
設立
2007年4月
代表者
代表取締役社長 三嶋 隆
決算期
3月
直近業績
売上高427億6800万円、営業利益37億7100万円、経常利益37億3500万円、最終利益24億9100万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6238
企業データを見る