11月28日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前営業日比214円09銭高の3万8349円06銭でこの日の取引を終えた。朝方は米国市場の下落を嫌気して売り優勢で始まり、一時は333円35銭安の3万7801円62銭まで売られる場面があった。その後、米国バイデン政権による対中半導体規制に対する過度な警戒感が後退し、国内でも半導体関連を中心に物色して指数を押し上げた。
【主要指数】
・日経225: 38,349.06(+214.09)
・TOPIX: 2,687.28(+21.94)
・ドル/円: 151.47(+0.34)
・ダウ: 44,722.06(-138.25)
・ナスダック: 19,060.48(-115.10)
・SOX: 4,853.01(+214.09)
こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている94銘柄のうち、上昇は49銘柄(52%)、下落は36銘柄(38%)、変わらずは9銘柄(10%)で、上昇した銘柄のほうが多かった。
イマジニア<4644>が3日続伸。「メダロット」シリーズ最新作を発表したことが材料視されている。上値で戻り売りも出たが、引けにかけて一段高となった。同社はこの日、スマートフォン向けゲームアプリ『メダロットサバイバー』を2025年2月にサービス提供することを決定し、事前登録の受付を開始したことが材料視された。
サンリオ<8136>が大幅反発。11月27日に株式売出しの発表を受けて需給悪化懸念から売り込まれたが、売られ過ぎとの見方から自律反発狙いの買いが入ったようだ。同社は、コーポレートガバナンスの充実を実現する観点から政策保有株式を見直すとともに、株主層の裾野の拡大と多様化を図るとし、発行済み株式数の12.6%に当たる大規模な売出しを発表した。
また、タカラトミー<7867>に押し目買いが入ったほか、任天堂<7974>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>も買われた。新規Web3タイトル『Twelve Goblins - Wizardry BC -』を発表したドリコム<3793>も高い。
他方、KADOKAWA<9468>が3日続落。みずほ証券がレーティングを「買い」から「中立」に引き下げる一方、目標株価を3600円から4600円に引き上げたとの観測が出ている。
フリュー<6238>が続落。岩井コスモ証券が同社株のレーティング「A」の継続とし、目標株価を1800円から1700円に引き下げたとの観測が出ている。
なお、この日は東宝<9602>とアルファポリス<9467>が年初来高値を更新した一方、コロプラ<3668>や朝日放送グループホールディングス<9405>が年初来安値を更新した。