【ゲームエンタメ株概況(1/9)】雇用統計と米休場前でポジション調整の動き 東京通信Gやビーグリーなど中小型株の一角に短期資金か

1月9日の東京株式市場は続落。日経平均株価は、前営業日比375円97銭安の3万9605円09銭でこの日の取引を終えた。一時596円01銭安の3万9385円05銭まで売られる場面があった。米国による関税や半導体輸出規制への懸念から売り優勢となった。米国市場が休場になること、そして雇用統計の発表を控えていることもあり、ポジション調整の売りも出たという。

【主要指数】
・日経225: 39,605.09(-375.97)
・TOPIX: 2,735.92(-34.08)
・ドル/円: 158.15(-0.21)
・ダウ: 42,635.20(+106.84)
・ナスダック: 19,478.88(-10.80)
・SOX: 5,162.35(-375.97)

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている94銘柄のうち、上昇は30銘柄(32%)、下落は60銘柄(64%)、変わらずは4銘柄(4%)で、下落した銘柄の方が多かった。

東京通信グループ<7359>が商いを伴って急騰。一時ストップ高まで買われたが、後場に入って上げ幅を縮小した。特に目立った材料は観測されていないが、主力株が手詰まりの中、値動きの軽い中小型株の一角として短期資金が入ったとの見方も出ている。アクセルマーク<3624>やクシム<2345>、サイバーステップ<3810>が大きく下げており、循環物色だった可能性もある。

 

昨年末に香港の投資家の大量保有が判明したビーグリー<3981>には押し目買いが入って大幅高。この日の引け後に決算発表を予定していたトーセ<4728>も高い。本日の第1四半期決算で黒字転換したことを発表したが、明日の動きが注目される。

 

サイバーエージェント<4751>が小幅続伸。大和証券が投資判断「2」を継続し、目標株価を1100円から1250円に引き上げたことが手がかり材料視されたもよう。

KLab<3656>が大幅続落。前日1月8日に発表した2024年12月期通期の連結業績予想が前年同期比で2ケタ減収、赤字幅拡大の見通しとなったことが嫌気されているほか、同日に発表した第20回新株予約権と私募債の発行による約18億円の資金調達による株式の希薄化への懸念が市場の売り材料となっているようだ。

 

メガチップス<6875>が続落。東海東京証券が同社株のレーティング「アウトパフォーム」の継続としたうえで、目標株価を5800円から7500円に引き上げたとの観測が出ており、プラスで前引けとなったが、後場に入ってマイナスに転じた。このほか、オルトプラス<3672>やモブキャストホールディングス<3664>、gumi<3903>もさえない。