【ゲームエンタメ株概況(12/4)】株主優待制度の導入を材料にエイチームが大幅続伸 グッスマと新会社ディー・スマイルを設立のDeNAは反発
12月4日の東京株式市場では、日経平均は小幅ながら3日続伸し、前日比27.53円高の3万9276.39円で取引を終えた。韓国の「非常戒厳」が市場に影を落としたものの、これが早期に解除されたことや、日銀が市場が当初想定していたほどのスピードでの利上げに踏み切らないのではとの思惑から、結局はプラス圏での着地となった。
そうした中でゲーム・エンタメ関連株の動きを見てみると、下記の表に登録しているゲーム・エンタメ関連企業95銘柄のうち、上昇は31銘柄(33%)、下落は56銘柄(59%)、変わらずは8銘柄(8%)で、下落した銘柄の方が多かった。
中で、エイチーム<3662>が大幅続伸した。前日12月3日に1月末と7月末の株主名簿に記載され、かつ5単元(500株)以上を保有する株主に対して1万円分のQUOカードを贈呈する株主優待制度を導入すると発表したことが引き続き市場の関心を集めているようだ。
また、任天堂<7974>が8日続伸し、年初来高値を更新した。任天堂は、一部報道でNintendo Switchの後継機が来年1月発表、3月発売されると報じられたことが引き続き株価の刺激材料となっているもようだ。
グッドスマイルカンパニーとスポーツ、アニメ、漫画およびゲーム領域におけるグッズ・フィギュアの企画製造事業に関する新会社ディー・スマイルを設立すると発表したDeNA<2432>は変わらずを挟んで反発した。
ほか、ソニーグループ<6758>やコナミグループ<9766>などが年初来高値を更新した。
半面、東京通信グループ<7359>が反落して年初来安値を更新したほか、円谷フィールズHD<2767>やサイバーステップ<3810>の下げがきつい。
サンリオ<8136>は前日までの4日続伸で11月27日の下落分を取り戻していたこともあり、この日は利益確定の売り物に押される展開となった。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432
会社情報
- 会社名
- 株式会社エイチーム
- 設立
- 2000年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 林 高生
- 決算期
- 7月
- 直近業績
- 売上高239億1700万円、営業利益5億6200万円、経常利益6億900万円、最終利益9億5300万円(2024年7月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3662
会社情報
- 会社名
- 任天堂株式会社
- 設立
- 1947年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆6718億6500万円、営業利益5289億4100万円、経常利益6804億9700万円、最終利益4906億0200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7974