12月10日の東京株式市場は続伸。日経平均株価は、前営業日比207円08銭高の3万9367円58銭でこの日の取引を終えた。一時304円64銭高の3万9465円14銭まで買われる場面があった。為替相場の円安基調を手がかりに輸出関連企業を中心に物色された。
【主要指数】
・日経225: 39,367.58(+207.08)
・TOPIX: 2,741.41(+6.85)
・ドル/円: 151.57(+0.38)
・ダウ: 44,401.93(-240.59)
・ナスダック: 19,736.69(-123.08)
・SOX: 5,018.84(+207.08)
こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は34銘柄(35%)、下落は54銘柄(56%)、変わらずは8銘柄(8%)で、下落した銘柄の方が多かった。一部中小型株に関しては出遅れ株を中心に循環物色する動きもみられるという。
業績回復と株主優待を手がかりにエイチーム<3662>が続伸し、年初来高値を更新したほか、ビーグリー<3981>も年初来高値を更新した。バンク・オブ・イノベーション<4393>も押し目買いが入って大幅続伸となった。
また、PlayStation Storeで『ドラゴンクエストIII』がPS5のダウンロードランキングで首位となったことを受けてスクエニHD<9684>も買われた。ソニーグループ<6758>も年初来高値更新。
コロプラ<3668>が反発。前日12月9日に沢山の異世界ファンが集まり自由に楽しむことができるエンターテインメントサービスとして、新作ゲーム『異世界∞異世界』と、Webサービス『異世界∞異世界BBS』を発表したことが市場の関心を集めた。
クシム<2345>が反発。前日、子会社チューリンガムがドリコム<3793>と共同開発・運営する『Eternal Crypt – Wizardry BC -』のゲーム内通貨についてCoincheck販売所で取り扱いを開始すると発表した。経営体制の混乱への懸念から乱高下していたが、12月9日に社内調査委員会を設置したと発表したことで安心感が出た模様。ドリコムもしっかり。
他方、月次業績を手がかりにストップ高まで買われた買取王国<3181>がこの日は利益確定の売りに押されて大幅安となった。ハピネット<7552>は年初来高値を更新したものの、同じく利益確定売りに押されてマイナスで引けた。任天堂<7974>もさえない。
アカツキ<3932>も反落。東海東京証券が投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を3470円から3680円に引き上げたことを手がかりに前場は買われたが、後場に入って利益確定売りも出て前日終値を挟んでもみあった。