Pacific Meta、ブロックチェーン技術活用のTPS「Domenation」に出資

Pacific Metaは、Blackmouth Games(ブラックマウスゲームズ)が開発を行う「Domenation」に対し出資を行ったことを発表した。Domenationは、ブロックチェーン技術を活用した革新的なサードパーソン・シューティングゲームで、「Play-to-Earn」と呼ばれる、ゲーム内で得られるトークンやアイテムが実際の価値を持ち、現実世界でも利益を得られる仕組みを搭載している。

Blackmouth Games は、2017年にスペイン・マドリードで設立した、次世代の多人数同時参加型オンラインゲーム(MMO:Massively Multiplayer Online、以下「MMO」)を開発するスタジオ。

「Domenation」は、仮想世界を舞台にした競技性の高いサードパーソン・シューティングゲームで、プレイヤーは巨大なマップ上でクリーチャーや他のプレイヤーと戦いを繰り広げる。最大42人のプレイヤーが参加でき、12分ほどの競技時間で、数分ごとに「パルス」が発生する設計になっている。

「パルス」とは、マップ上の全域にダメージを与えるもので、パルス発生前にはマップ上に定期的に現れる「ドーム」に避難しなければならない。パルスが発生するたびに、ドームの数は減少するため、激しい戦闘ポイントが生まれる。最終ラウンドでは、プレイヤーは唯一のドーム内で生き残りをかけて戦うことになる。

さらにDomenationでは、物理エンジンやAIによるシミュレーションがリアルタイムでゲーム世界に反映され、プレイヤーの行動や選択によって環境がダイナミックに変化する。

また、ゲーム内のアイテムや土地はトークン化され、ゲーム内の資産を安全に所有・取引できるだけでなく、アイテムの取引や土地所有権の管理といったプレイヤー間の経済活動がブロックチェーンの技術により透明で公平なものになっている。このブロックチェーン技術の活用による独自性と革新性が大きな注目を集めているという。

 

2025年には、モバイル版のリリースを予定しており、スマートフォンでもゲームを楽しめるようになる。また、新しいマップやモードの追加、プレイヤーが自分でコンテンツを作るユーザー生成コンテンツ(UGC)の導入が進む予定。これにより、ユーザーが独自のゲームモードを作成して共有できるようになる。さらに、移動手段に宇宙船が導入したり、トーナメントイベントを開催したりと、より競技性が高まる予定。2026年には、新しいDomenationゲームのリリースや、アニメシリーズの制作が進むという。