ケイブ<3760>は、1月14日、2025年5月期 第2四半期累計の連結決算を発表し、売上高63億6300万円(前年同期比23.5%増)、営業利益3億2900万円(同41.3%減)、経常利益4億5100万円(同38.1%減)、最終利益3億9600万円(同35.3%減)だった。
・売上高:63億6300万円(同23.5%増)
・営業利益:3億2900万円(同41.3%減)
・経常利益:4億5100万円(同38.1%減)
・最終利益:3億9600万円(同35.3%減)
動画配信事業が黒字に転じたものの、主力のゲーム事業で大幅な減益となった。『メテオアリーナ』のリリースに伴い、売上原価として運営費や減価償却費、販管費において広告宣伝費や代金回収手数料が発生したとのこと。また受託売上も減少したという。
【追記】
■ゲーム事業
ゲーム事業セグメントにおける売上高は57億9900万円(同15.3%増)となり、セグメント利益は3億0500万円(同48.8%減)となった。
『東方幻想エクリプス』については、10月20日に開催した『第十一回博麗神社秋季例大祭』に出展し、キャラクターイラストを使用したグッズ販売や試遊コーナーを設置する等、ゲームの認知度の向上に努め、例大祭に合わせたキャンペーン施策を実施した。魅力的な商材がユーザーの課金動機となり、想定を上回る売上となった。11月22日には、リリース1周年を迎え、アニバーサリー施策の実施によりPlayUUの増加につながった。今後もユーザーに長く楽しめるコンテンツとなるよう施策を続けていく。
『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい!~』においては、『虫姫さま』の20周年を記念したキャラクターや『エスプガルーダII』とのコラボイベントなど、自社IPを使った施策を展開した。また、例大祭への出展に合わせて、『ゲンリプ』コラボの復刻キャンペーンを実施し、大きく売上を伸ばしている。今後もイベントでの新たな体験を通して、顧客満足度向上に努めていく。
連結子会社であるでらゲーでは、主要ゲームである『モンスターストライク』が、10月時点の世界累計利用者数が6300万人を突破し、引き続き同社グループの売上に大きく貢献している。2月に7周年を迎える『キングダム乱 -天下統一への道-』は、新作映画の公開や強力なIPの影響により安定的に売上を創出しており、7周年に向けて新たなイベント施策を準備している。
9月18日にリリースをした『メテオアリーナ』は、ユーザーの意見やレビューにより課題となっている部分については、修正のアップデートを実施している。今後、ユーザーにより楽しめるタイトルを目指し、改修の準備を進めている。プロモーション活動については、テレビ朝日と共進めており、テレビ番組やオフラインイベントの開催等、ゲームの状況に合わせて、多彩なPRを展開していく。春からは、小学館の「月刊コロコロコミック」で、漫画の連載が開始する予定。今後も効果的な広告戦略の実施により、ユーザーの獲得、認知度向上、エンゲージメントの強化を行っていく。
■動画配信関連事業
動画配信関連事業セグメントにおける売上高は5億6400万円(同354.9%増)となり、セグメント利益は2300万円(前年同期はセグメント損失3600万円)となった。
新たな成長戦略の一環として参入した店舗事業に関しては、市場調査とターゲットの絞り込み、トレンドのキャッチアップを行い、スタッフ教育や組織体制の見直しにより店舗クオリティの向上に努めるとともに、capableの得意とするオンラインマーケティングの強化により、顧客の獲得、ビジネス機会の拡大を目指して取り組んでいる。
また、第1四半期に連結子会社としたサクセスプラスについては、受託案件が想定通りに推移し、第2四半期においても引き続き、のれん償却費を上回る利益となり、同社グループに貢献している。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ケイブ
- 設立
- 1994年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高122億7400万円、営業利益18億7000万円、経常利益19億4300万円、最終利益14億4100万円(2024年5月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3760