サイバーエージェント、ABEMA中心とするメディア&IP事業が最高売上・黒字転換…藤田社長「営業利益に寄与するフェーズに入った」
サイバーエージェント<4751>は、この日(1月29日)に開示した2025年9月期 第1四半期の決算説明会(オンライン開催)で、メディア&IP事業の業績について、売上高が前年同期比10.5%増の556億円、営業利益が14億円(前年同期7億円の損失計上)と増収・黒字転換したことを明らかにした。かつて四半期で40~50億円、年間で200億円の赤字を出していた時期もあったが、気がつくと収益が進み年度ベースでの黒字化も見えてきた。
決算説明会で説明にあたった藤田晋社長は、「重層的に売上を積み上げた」「営業利益に寄与するフェーズに入った」とコメントし、今後も黒字基調を維持していくことを示唆した。WINTICKETなど周辺事業の伸びとABEMAの増収と損失改善が奏功したようだ。
気になるところとして、ABEMA単体としての黒字化が達成できたかどうかだが、これについては足元では順調に赤字を減らしているものの、まだ先になるとのことだった。
ABEMAについては、WAU(週次アクティブユーザー)も順調に推移している。年末年始には2079万人を記録したという。年末の番組編成については、「これまでほど力を入れていない」というものの、アニメや格闘技の配信で昨年を上回ることに成功したそうだ。
ABEMAでは、アニメの視聴時間が大きな割合を締めており、オンデマンドでは全体の4割に達する比率になっている。
ABEMA開局以来、アニメへの需要が大きいと判断して、ABEMAでアニメの自社制作と出資に注力してきたが、さらに加速しているという。映画『プロジェクトセカイ』のほか、「アポカリプスホテル」「光が死んだ夏」「ボールパークでつかまえて!」など有望タイトルが控えている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高8029億9600万円、営業利益418億4300万円、経常利益414億7500万円、最終利益162億4600万円(2024年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751
会社情報
- 会社名
- 株式会社AbemaTV
- 設立
- 2015年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 藤田 晋