Aiming<3911>の2024年12月期の研究開発費は、前の期比9.4%増の17億6100万円だった。この期は、『2.5次元の誘惑(リリサ)天使たちのステージ(リリステ)』や『銀河英雄伝説 Die Neue Saga(ノイサガ)』『WIND BREAKER 不良たちの英雄譚(ウィンヒロ)』『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか バトル・クロニクル(ダンクロ)』などの開発を行った。
同社のゲーム制作は、プロジェクト制を採用しており、職能(企画、エンジニア、デザイナー、運営、etc)横断的なコミュニケーションや、迅速な意思決定を実現している。また、新旧問わず世界中のゲーム分析を行うゲームリサーチの専門職を設けており、その結果を、ゲーム開発及び運営に反映させている。
同社グループでは、ゲーム開発において、おもしろさを仕様として記述することが難しいため、常にゲームが動く状態を保ちながら開発を進め、開発途中に実際に遊びながら変更・改善していく、というアプローチが必要であると考えており、アジャイル開発や継続的デプロイメントを日常的に実践している。これらにより、付加価値の低いゲームを開発してしまうリスクを少なくしている。
また、開発途中やサービス開始後の要求変化といった短期的なものから、プラットフォームの市場シェアや技術トレンドの変化といった中長期的なものまで、ゲーム開発に要求される技術的スキルセットは大きく変化するため、既存のソースコードや新技術について迅速な学習を支援するシステムが必要となる。
これに対し、コードレビュー、ペアプログラミングといった手法を取り入れることで、ノウハウや知識の共有化を図り、教育速度を向上させるとともに、人員配置の柔軟性を高めることで、特定個人への依存体制になってしまうリスクを少なくしている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社Aiming
- 設立
- 2011年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 椎葉 忠志
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高170億8600万円、営業損益5億5200万円の赤字、経常損益1億5000万円の赤字、最終損益3億4100万円の赤字(2024年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3911