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マーベラス<7844>は、1月31日、2025年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、コンシューマ基幹タイトルの発売が前期と比べて少なかったことや新作タイトルの販売不振、計画未達により減収となった。
なお、会計見直しの影響で研究開発費増も原価減により営業利益は増益となったが、為替の影響により営業外収益幅が減少したことで経常利益と最終利益は減益となった。
売上高207億2000万円(前年同期比4.8%減)
営業利益15億6600万円(同12.6%増)
経常利益16億5600万円(同5.2%減)
最終利益10億2900万円(同12.4%減)セグメントごとの状況は以下のとおり。
①デジタルコンテンツ事業 売上高99億8500万円(前年同期比17.7%減)、セグメント利益7億1500万円(前年同期3億円の赤字)
コンシューマ基幹タイトル数の減少に加え、販売不振により売上減となった。『牧場物語』のBEST PRICE版やオンラインは堅調な推移を見せた。なお、会計見直しの影響で研究開発費増も原価減により利益を確保した。②アミューズメント事業 売上高74億3500万円(同12.6%増)、セグメント利益19億7600万円(同21.4%減)
海外展開拡大や新規プライズマシン発売などで売上は増加したものの、筐体の入れ替え費用などの先行費用の増加を補いきれず減益となった。③音楽映像事業 売上高33億円(同9.3%増)、セグメント利益1億9300万円(同55.7%減)
舞台公演や関連パッケージ商品の売上増加などで増収となったものの、利益率の高い配信収入の減少や新規IPの育成に伴う費用先行などにより減益となった。 -
■通期業績予想を修正、売上高と最終利益はレンジ下限を下回る
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なお、2025年3月期通期の業績予想については、従来のレンジ予想から修正され、以下のとおり。営業利益と経常利益はレンジの下限と同値となり、売上高と最終利益は下限を下回る数値となっている。
売上高270億円(従来予想290億~320億円、前期比8.5%減)
営業利益15億円(同15億~20億円、同37.9%減)
経常利益15億円(同15億~20億円、同50.0%減)
最終利益9億円(同10億~14億円、前期5億1700万円の赤字)
※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。
会社情報
- 会社名
- 株式会社マーベラス
- 設立
- 1997年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高294億9300万円、営業利益24億1500万円、経常利益30億200万円、最終損益5億1700万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7844