任天堂、3Q(4~12月)決算は売上高31%減、営業益46%減 『ティアキン』などの大ヒットの反動減で 『スーパー マリオパーティ ジャンボリー』は販売本数617万本に

  • 任天堂<7974>は、2月4日、2025年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、前年同期は『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』や『Super Mario Bros. Wonder』がハードウェア、ソフトウェアの販売を大きく牽引していた反動もあって、大幅な減収減益となった。

    売上高9562億1800万円(前年同期比31.4%減)
    営業利益2475億9700万円(同46.7%減)
    経常利益3271億1700万円(同42.3%減)
    最終利益2371億8900万円(同41.9%減)

    Nintendo Switchビジネスは、9月に発売した『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』が391万本、10月に発売した『スーパー マリオパーティ ジャンボリー』が617万本と、新作タイトルが順調に販売を伸ばした。また、『マリオカート8 デラックス』が538万本(累計販売本数6735万本)の販売を記録するなど、前期以前に発売したタイトルも安定した販売状況が続いている。これらの結果、当期のミリオンセラータイトルはソフトメーカーのタイトルも含めて19タイトル、ハードウェアの販売台数は954万台(前年同期比30.6%減)、ソフトウェアの販売本数は1億2398万本(同24.4%減)となった。

    前年同期は『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(2023年5月発売)や『Super Mario Bros. Wonder』(2023年10月発売)がハードウェア、ソフトウェアの販売を大きく牽引していたこともあり、ハードウェア、ソフトウェアともに販売は減少したが、発売から8年目のプラットフォームとして堅調な販売状況を維持している。

    ゲーム専用機におけるデジタルビジネスは、主にNintendo Switchのパッケージ併売ダウンロードソフトの売上が減少したことにより、デジタル売上高は2458億円(同29.0%減)となった。

    モバイル・IP関連収入などについては、前年同期は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(2023年4月公開)が貢献し、売上高が大きく増加していたが、今期は映画関連の売上が減少したことにより、売上高497億円(同33.9%減)となった。

  • ■通期業績予想を下方修正

  • 2025年3月期通期の連結業績予想については、第3四半期決算の発表とともに下方修正を発表しており、以下のとおり。

    売上高1兆2800億円→1兆1900億円(増減率7.0%減、前期比28.8%減)
    営業利益3600億円→2800億円(同22.2%減、同47.1%減)
    経常利益4200億円→3700億円(同11.9%減、同45.6%減)
    最終利益3000億円→2700億円(同10.0%減、同45.0%減)

    ソフトウェアについては、1月に発売した『ドンキーコング リターンズ HD』に加えて、『XenobladeX Definitive Edition』を3月に発売する予定だ。また、ソフトメーカーからもバラエティに富んだタイトルの発売が予定されており、発売済みのタイトルに加えて新規タイトルなどを継続的に投入することで、プラットフォームの活性化に努めていくとしている。

※第4四半期の予想も含めた12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。

任天堂株式会社
http://www.nintendo.co.jp/

会社情報

会社名
任天堂株式会社
設立
1947年11月
代表者
代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
決算期
3月
直近業績
売上高1兆6718億6500万円、営業利益5289億4100万円、経常利益6804億9700万円、最終利益4906億0200万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7974
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