日本ファルコム、1Q(10~12月)決算は売上高46%減、営業益80%減に 前年同期のライセンス部門の好調の反動で 『英雄伝説 界の軌跡』を発売
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日本ファルコム<3723>は、2月7日、2025年9月期の第1四半期(10~12月)の決算(非連結)を発表、前年同期は収益性の高いライセンス部門の売上が大きく膨らんでいたこともあり、大幅な減収減益での着地となった。
売上高3億7400万円(前年同期比46.1%減)
営業利益8800万円(同80.1%減)
経常利益1億1700万円(同72.8%減)
最終利益8100万円(同72.9%減)①製品部門 売上高9500万円(前年同期比50.9%増)
シリーズ累計800万本を超える同社代表作の1つ「軌跡」シリーズ最新作『英雄伝説 界(かい)の軌跡-Farewell, O Zemuria-(フェアウェル オー ゼムリア)』をPS5/PS4向けに販売したほか、同社IPを活用したグッズ制作販売を展開した。また、音楽アルバム「英雄伝説 界の軌跡-Farewell, O Zemuria- オリジナルサウンドトラック」を2025年1月に発売した。そのほか、Nintendo Switch向けタイトル、複数の移植タイトル、アクションRPG『イースⅩ-Proud NORDICS-(プラウド ノーディクス)』の発売を予定している。
そして、「軌跡」シリーズ最新作『空(そら)の軌跡 the 1st(ザ・ファースト)』を鋭意制作している。
②ライセンス部門 売上高2億7800万円(同55.8%減)
PS5/PS4/Nintendo Switch/PC・Steam向けに『イースⅩ-NORDICS-』繁体字中国語版および韓国語版、『英雄伝説 創(はじまり)の軌跡』英語版、PS4/Nintendo Switch/PC・Steam向けに『英雄伝説 零(ぜろ)の軌跡』英語版、『英雄伝説 碧(あお)の軌跡』英語
版などを販売した。そのほか、旧タイトルのPCゲーム英語版ダウンロード販売や、『イースⅧ-Lacrimosa of DANA-』『イースⅨ-Monstrum NOX-』『英雄伝説 閃(せん)の軌跡Ⅲ』『英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ-THE END OF SAGA-』『東亰ザナドゥeX+(エクスプラス)』の英語版なども引き続き展開している。また、PS5/ PS4/ Nintendo Switch/PC・Steam向け『イースⅩ-NORDICS-』英仏語版を2024年10月に、PS5/ PS4/ Nintendo Switch向け『イース・メモワール-フェルガナの誓い-』英語版、PC・Steam向け『英雄伝説 界の軌跡-Farewell, O Zemuria-』繁体字簡体字中国語版および韓国語版を2025年1月に発売したほか、PS5/ PS4/ Nintendo Switch/PC・Steam向け『英雄伝説 黎の軌跡Ⅱ-CRIMSON SiN-」英語版を2025年2月に、PS5/PS4/Nintendo Switch/PC向け『イースvs.空の軌跡 オルタナティブ・サーガ』英語版を2025年に発売する予定だ。
なお、『空の軌跡 the 1st』は、PS5/Nintendo Switch/PC・Steam向けに2025年の全世界同時発売を予定している。
【追記】
業績推移は以下の通り。同社は例年、第4四半期に売上、利益が集中する傾向にある。特に今期については、発売タイトル数の拡大や新しいIPコンテンツ・ゲームの創出を進めているため、先行して開発費用が発生している。
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■通期業績予想は変更なし
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2025年9月期通期の業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。
売上高25億円(前期比1.0%減)
営業利益12億円(同3.2%減)
経常利益12億円(同3.6%減)
最終利益8億円(同6.1%減)
会社情報
- 会社名
- 日本ファルコム株式会社
- 設立
- 1981年3月
- 代表者
- 代表取締役社長 近藤 季洋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高25億2400万円、営業利益12億4000万円、経常利益12億4400万円、最終利益8億5200万円(2024年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3723