Tapfun、楽天キャピタルからシリーズAラウンドで資金調達…ゲームのラインナップ強化、「楽天経済圏」との連携も視野に

Tapfunは、楽天グループ(以下、楽天)<4755>のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)である楽天キャピタルからシリーズAラウンドでの資金調達を実施するとともに、社外取締役として楽天の事業開発責任者を務める、執行役員の鐙一義氏が就任したことを明らかにした。

Tapfunは、スマートフォンゲームやPCゲームが抱える課題を解決するクラウドゲーミングプラットフォーム「TapFun」を提供している。今回の資金調達により、同社は、魅力的なゲームタイトルのラインナップを強化し、事業のさらなる成長を目指したい、としている。

楽天は、インターネット、フィンテック、通信など多岐にわたる分野で70以上のサービスを展開する企業。資本参加を受けたことで、楽天の幅広いサービスや1億以上もの楽天会員基盤から成る「楽天エコシステム(経済圏)」との連携も検討し、今後、ユーザーに対して新たな価値の提供を目指していく。

 

■楽天の代表取締役会長兼社長 三木谷 浩史氏のコメント

「このたびTapfunに出資参加させていただく運びとなりました。ゲーム業界は、2028年にはグローバルで約USD250bn(約40兆円)* 規模に成長すると言われています。革新的な事業モデルをもって、日本発のクラウドゲームプラットフォーマーを目指されているTapfunの挑戦を、楽天の持つグローバルなネットワークや、AI・モバイルなどの技術を通じて、サポートさせていただきます。ゲーム業界の新たな未来を牽引されていくものと期待しています」

 

■Tapfun 代表取締役社長 片岸 憲一氏のコメント

「このたび、楽天から資本参加いただきましたことを、心より嬉しく思います。l回のご支援を最大限に活用し、当社の事業成長をさらに加速させるべく邁進してまいります。お客様に、どんなデバイスでも高品質なゲームを楽しめる”最強”のゲームプラットフォームを提供するという目標に向け、全力を尽くしてまいります」

 

■ゲーム業界が抱える問題

スマートフォンゲームは高画質化・大容量化が進む一方で、メモリ不足、OS非対応、ストレージ負担、端末の発熱やバッテリー消耗等が快適にプレイをする上でのハードルとなっている。また、アプリを端末にダウンロードする際の不正アクセスやチートリスク、PCゲームでの、ダウンロードやインストールの手間、Mac非対応、環境依存性、PCリテラシーの必要性等、依然として課題が山積となっている。

さらに、クラウドゲーミングは高額な運営費用や機能対応を要する点や、主要プラットフォームの手数料が30%と高止まりしている現状も、ゲーム会社の収益性、ひいてはユーザーの満足度に悪影響を及ぼしている。

 

■TapFunによる問題解決

同社は、ゲームユーザー向けにダウンロード不要でブラウザ上から高品質なゲームを提供することで、端末スペックやOSに依存せず、スマートフォン、PC、タブレットで快適なゲーム体験を実現する。また、ゲーム会社向けにはクラウド費用込みで低コストの手数料(18%)を設定し、収益性の向上を支援する。さらに、集客支援に特化したパブリッシングプランを通じて、効果的なマーケティングと事業成長をサポートし、業界全体の発展に貢献する。

直近の実績としては、新規ユーザーの翌月継続プレイ率および1日あたりの平均プレイ時間が、アプリ版を明確に上回る水準を記録している。また、これまで端末スペックの制約でプレイできなかったユーザーにもゲームを提供できるようになった。PC環境で大画面の迫力あるプレイを満喫しているとの声が多く、ユーザー体験の向上や裾野の拡大に寄与しているという。

 

■Tapfun 概要

会社名:Tapfun(タップファン)
代表者:代表取締役 片岸 憲一
本社所在地:東京都港区南麻布4-12-25南麻布セントレ2階
設立:2020年9月2日

 

▼コーポレートサイト
https://tapfun.co.jp/

Tapfun株式会社
https://tapfun.co.jp

会社情報

会社名
Tapfun株式会社
設立
2020年9月
代表者
片岸 憲一
直近業績
事業内容:クラウドゲーム配信プラットフォームの開発・運営
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