東京通信グループ、ハイブリッドカジュアルゲームへの経営資源集中でメディア事業が減収減益に 4Qに経営資源の配分を見直し改善進む

  • 東京通信グループ<7359>は、2月13日、2024年12月期の連結決算を発表、メディア事業におけるスマートフォンゲームアプリで第3四半期期間まで新規ジャンルへの先行投資を行った影響で減収・赤字幅拡大となった。

    ただ、第4四半期以降は新規ジャンルへの経営資源の配分を見直したことで、既存ジャンルへの取り組みが改善した。

    売上高58億6100万円(前々期比5.6%減)
    営業損益2億3000万円の赤字(前々期1億3400万円の赤字)
    経常損益2億1100万円の赤字(同3億5700万円の黒字)
    最終損益4億1300万円の赤字(同2億400万円の赤字)

    セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①メディア事業 売上高33億400万円(前々期比18.5%減)、セグメント利益1億9900万円(同39.4%減)
    2023年12月に連結子会社化したテトラクロ―マの画像メーカーサービス「Picrew(ピクルー)」が引き続き順調に推移した。一方、主軸のスマートフォンゲームアプリの取り組みは、新規領域であるハイブリッドカジュアルゲームへリソースを集中した結果、これまでの収益源であったカジュアルゲームおよびハイパーカジュアルゲームの開発にも影響し、第3四半期連結累計期間までは減益傾向が継続したが、経営資源の配分を見直したことで第4四半期連結会計期間のセグメント利益は、前年同期比119.9%増となり、増益に転じた。なお、重要指標である運用本数は239本となった。

    ②プラットフォーム事業 売上高22億2800万円(同6.5%増)、セグメント利益2億6700万円(同33.7%増)
    電話占いサービス事業における「電話占いカリス」が好調に推移したほか、2023年4月にサイバーエージェント<4751>から事業譲受した「SATORI電話占い」および2023年10月にリリースした新規サービスの「恋愛相談METHOD」も堅調に推移し、売上高およびセグメント利益は過去最高を更新した。なお、重要指標である相談回数は、29万9000回となった。

    ③その他 売上高3億2800万円(同309.8%増)、セグメント損益1億8900万円の赤字(前々期2億500万円の赤字)
    ファンクラブビジネス事業は、アイドル・アーティストの公式ファンクラブの運営、イベント開催、ECによる実績を着実に積み上げており、各著名アイドル・アーティストとの連携は順調に進展した。なお、この区分における事業は、「利益化フェーズ」への移行を目指す、「構想・開発フェーズ」または「事業化フェーズ」に位置付ける新規事業群となる。また、ファンクラブビジネス事業については取り組み内容の見直しを行っており、収益力の更なる向上を図っていく。

  • ■今期は営業黒字転換を見込む

  • 2025年12月期の業績予想については、以下のとおりで増収・営業黒字転換を見込んでいる。

    売上高60億万円(前期比2.4%増)
    営業利益5000万円
    経常利益1500万円
    最終損益5000万円の赤字

株式会社東京通信グループ
https://tokyo-tsushin.com/

会社情報

会社名
株式会社東京通信グループ
設立
2015年5月
代表者
代表取締役社長CEO 古屋 佑樹
決算期
12月
直近業績
売上高58億6100万円、営業損益2億3000万円の赤字、経常損益2億1100万円の赤字、最終損益4億1300万円の赤字(2024年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
7359
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