壽屋(コトブキヤ)、12月中間決算は営業益が半減の2億2600万円…下期偏重の計画、美少女プラモデルの競争激化で伸び悩み、フィギュアも苦戦

壽屋(コトブキヤ)<7809>は、2月14日、2025年6月期 第2四半期累計の決算を発表し、売上高67億5400万円(前年同期比8.4%減)、営業利益2億2600万円(同51.4%減)、経常利益2億1000万円(同51.1%減)、最終利益1億3800万円(同52.6%減)だった。

・売上高:67億5400万円(同8.4%減)
・営業利益:2億2600万円(同51.4%減)
・経常利益:2億1000万円(同51.1%減)
・最終利益:1億3800万円(同52.6%減)

 

同社では、製品リリースの計画が下期に集中していることに加え、プラモデルやフィギュアの売上が伸び悩んだため、としている。

国内市場で、プラモデル製品の展開では、自社IP製品『アルカナディア』より「ソフィエラ」、自社IP『フレームアームズ・ガール』と他社IP『勇者王 ガオガイガーFINAL』のコラボ商品「クロスフレーム・ガール ガオファイガー」、自社IP製品『メガミデバイス』より「朱羅 忍者 枢」及び「朱羅 弓兵 絆」等を発売し、これらの製品が当該期間の売上に貢献したが、美少女プラモデル市場においては依然として企業間競争が激しいこと、当該期間における販売製品の点数が減少したことを要因として、当該カテゴリー全体としての売上は伸び悩んだ。

他方、フィギュア製品の展開では、他社IP製品では『葬送のフリーレン』より「フリーレン」、自社IP製品では、『ARTIST SUPPORT ITEM』より「ハンドモデル/R -GRAY-」を発売し、これらの製品が当該カテゴリーの売上に貢献したものの、前年同期と比較して売上を牽引するようなヒット製品の点数が減少した結果、当該カテゴリー全体としての売上は伸び悩んだ。

また、直営店舗における小売販売については、引き続き『VTuber』関連商品が堅調に推移したこと及び訪日外国人客の来店者数が依然として好調であることを主要因として各店舗の売上は増加した。

北米地域では、ロサンゼルスで開催した「アニメエキスポ2024」及びサンディエゴで開催した「サンディエゴ・コミックコンベンション2024」に出展し、新製品及び当事業年度中に立ち上げ予定の直営ECサイトについてのプロモーション活動を積極的に行った。一方で当該期間においては顧客のニーズにフィットした商品を効果的に投入することができず、その結果、当該地域の売上は前年同期と同水準程度となった。

アジア地域では、国内市場と同様、自社IP製品『アルカナディア』より「ソフィエラ」等のプラモデル製品の売上が堅調に推移したことを主要因として、当該地域の売上は前年同期と同水準程度となった。

  

■2025年6月期の業績見通し

2025年6月期の業績は、売上高170億円(前期比3.8%増)、営業利益17億円(同2.6%増)、経常利益16億6400万円(同4.0%増)、最終利益11億5400万円(同4.6%増)、EPS145.54円を見込む。株価収益率は10.0倍となる。

・売上高:170億円(同3.8%増)
・営業利益:17億円(同2.6%増)
・経常利益:16億6400万円(同4.0%増)
・最終利益:11億5400万円(同4.6%増)
・EPS:145.54円

【通期計画に対する進捗率】
・売上高:39.7%
・営業利益:13.3%
・経常利益:12.6%
・最終利益:12.0%

進捗率が低いが、同社によると製品リリースのタイミングが下半期に集中しているためとのこと。これは上期の減益要因でもある。

 

株式会社壽屋(コトブキヤ)
https://company.kotobukiya.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社壽屋(コトブキヤ)
設立
1953年1月
代表者
代表取締役社長 清水 一行
決算期
6月
直近業績
売上高163億7900万円、営業利益16億5600万円、経常利益16億円、最終利益11億300万円(2024年6月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
7809
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