藤商事、第3四半期決算は営業利益18%増の62億0600万円と2ケタ増益…『P暗殺貴族』『スマスロ禁書目録』を投入

藤商事<6257>は、2月7日、2025年3月期 第3四半期累計の連結決算を発表し、売上高307億4000万円(前の期比3.8%増)、営業利益62億0600万円(同18.4%増)、経常利益64億0900万円(同21.5%増)、最終利益42億9900万円(同8.0%増)だった。

・売上高:307億4000万円(同3.8%増)
・営業利益:62億0600万円(同18.4%増)
・経常利益:64億0900万円(同21.5%増)
・最終利益:42億9900万円(同8.0%増)

新規タイトルとしてパチンコ遊技機、パチスロ遊技機ともに1機種を市場投入した。

 

■パチンコ遊技機

パチンコ遊技機については、新規タイトルとして「P世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する」(2024年12月発売)を市場投入した。また、前の期に発売したシリーズ機種などを継続販売した。以上の結果、販売台数は5万9000台(前年同期比39.6%増)、売上高は231億6700万円(同41.4%増)となった。

 

■パチスロ遊技機

パチスロ遊技機については、新規タイトルとして「スマスロ 一方通行 とある魔術の禁書目録」(2024年11月発売)を市場投入した。以上の結果、販売台数は1万7000台(前年同期比39.1%減)、売上高は75億7300万円(同42.8%減)となった。

 

■2025年3月期の業績見通し

2025年3月期の業績は、売上高370億円(前期比変わらず)、営業利益50億円(同2.4%増)、経常利益50億円(同1.5%増)、最終利益37億円(同1.5%増)、EPS177.04円を見込む。株価収益率は倍となる。

・売上高:370億円(同変わらず)
・営業利益:50億円(同2.4%増)
・経常利益:50億円(同1.5%増)
・最終利益:37億円(同1.5%増)
・EPS:177.04円

【通期計画に対する進捗率】
・売上高:83.1%
・営業利益:124.1%
・経常利益:128.2%
・最終利益:116.2%

販売台数は堅調に推移しており、当初計画(9万台)を上回る約9万2000台を見込んでいるが、第4四半期は収益性が悪化する見通しだ。

パチンコ遊技機の販売形態の内訳では、当初計画から新台販売が約1万台減少し、売上高および利益額の低いエコ販売が約1万2000台増加する。

また、2025年7月7日からスマートパチンコにのみ搭載されるラッキートリガー3.0プラスの解禁が予定されており、ここを起点にスマートパチンコの普及が加速されると予想される。そのため、パチンコ遊技機の販売でも、2025年7月以降、スマートパチンコ中心の販売に移行する予定としている。そのため、前期に従来機(P機)の本体枠の在庫を見直し、評価損を計上する。