ソースネクスト、米国関税政策に対応し「ポケトーク」生産拠点をベトナムに新設…米国での25年の販売分はすでに出荷済み

ソースネクスト<4344>は、この日(4月9日)、連結子会社ポケトークが開発・販売する「ポケトーク」の生産拠点をベトナムに新設することを明らかにした。新設理由について、中国・深センで「ポケトーク」を製造しているが、米国関税政策により、今後、関税措置による影響を最小限に、販売価格の適正化を保つため、と説明している。2025年9月以降からベトナムから米国への出荷が可能になる。

米国政府が今月2日に発表した相互関税で、ベトナムにも相互関税率を課したが、米国と関税措置撤廃に向けた協議を行なうことで合意し、米国政府と交渉する方針。今後、同国の相互関税率が改善されることを期待しているという。

なお、同社では、トランプ政権後に関税が上昇することを想定し、米国で販売する「ポケトーク」の1年分の在庫をトランプ政権への交代前に米国に出荷しているという。そのため、現時点では、年内の販売分については、本日から発効する関税の影響は受けないものと想定している。

米国関税政策等により、世界経済の先行き不透明な状態が続いていることから、同社グループは引き続きグローバルな市場動向を注視し、柔軟かつ迅速な対応を行なっていく。また、今後業績に重大な影響をあたえることが明らかになった場合は、速やかに開示するとのこと。