グリーHD、3Q(7~3月)決算は売上高8%減、営業益18%減に 既存タイトルを中心のゲーム・アニメ事業が軟調 メタバース事業の収益は大きく改善

  • グリーホールディングス<3632>は、5月9日、2025年6月期の第3四半期累計(7~3月)の連結決算を発表、ゲーム・アニメ事業が既存タイトルを中心とした事業運営となり軟調に推移したこともあり、減収減益となった。

    売上高431億3600万円(前年同期比8.6%減)
    営業利益37億700万円(同18.6%減)
    経常利益28億9000万円(同46.0%減)
    最終利益9億円(同71.9%減)

    各セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①ゲーム・アニメ事業 売上高291億2000万円(前年同期比17.0%減)、営業利益33億7800万円(同38.7%減)
    既存スマートフォンゲームの長期運営体制による収益安定化及び海外展開による収益力向上に取り組むとともに、新規タイトルの開発を進めた。第3四半期連結累計期間においては既存タイトルを中心とした事業運営となり軟調に推移した。

    ②メタバース事業 売上高61億9400万円(同15.6%増)、営業利益5億5500万円(同586.9%増)
    プラットフォーム事業において、スマートフォン向けメタバース「REALITY」のコンテンツ拡充および機能拡充を進めるとともに、グローバル展開を進めた。また、費用効率化による収益構造の改善にも取り組み、損益が大きく改善した。VTuber事業における積極的な投資を継続しながらも、メタバース事業全体で堅調に推移した。

    ③DX事業 売上高52億9000万円(同4.1%増)、営業利益7億600万円(同2.0%減)
    リカーリング型の事業構造への転換に向けた積極的な投資を継続しながらもDX事業全体で計画通り進捗し、堅調に推移した。

    ④投資事業 売上高26億4700万円(同44.5%増)、営業利益1億2000万円(前年同期2億3700万円の赤字)
    インターネット・IT領域を中心に投資するベンチャーキャピタルやスタートアップへの投資に取り組んだ。投資先ファンドが保有株式を売却したことにより堅調に推移した。

  • ■2025年6月通期の見通しは引き続き非開示

  • 2025年6月期通期の連結業績予想は引き続き非開示。同社グループを取り巻く事業環境は短期的な変化が激しく、市況の影響を受ける投資事業の連結業績への影響も一定あることから、連結の業績見通しについて適正かつ合理的な数値の算出が困難であると判断したため、としている。

※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。

グリーホールディングス株式会社
https://hd.gree.net/

会社情報

会社名
グリーホールディングス株式会社
設立
2004年12月
代表者
代表取締役会長兼社長 田中 良和
決算期
6月
直近業績
売上高571億1100万円、営業利益48億6000万円、経常利益37億6000万円、最終利益11億9400万円(2025年6月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3632
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