【ゲームエンタメ株概況(5/9)】サンリオとの新作ゲームの共同開発を材料にエイチームHDが大幅反発 業績予想増額のCRI・ミドルウェアは高値更新

5月9日の東京株式市場では、日経平均は続伸し、前日比574.70円高の3万7503.33円で取引を終えた。米国が英国との2国間の貿易協定を締結することに合意したことで、米国による関税政策への懸念がやや後退し、一時は上げ幅600円台に達する場面もあった。
そうした中でゲーム・エンタメ関連株の動きを見てみると、下記の表に登録しているゲーム・エンタメ関連企業96銘柄のうち、上昇は63銘柄(66%)、下落は30銘柄(31%)、変わらずは3銘柄(3%)で、上昇した銘柄のほうが多かった。
中で、エイチームHD<3662>が5日ぶりに大幅反発し、年初来高値を更新した。エイチームHDは、子会社のエイチームエンターテインメントがサンリオ<8136>と新作ゲームの共同開発で合意したと発表したことが市場の関心を集めたもようだ。なお、サンリオも3日ぶりに反発した。
また、前日5月8日に第2四半期決算を発表するとともに、2025年9月期通期の連結業績予想の上方修正を実施したCRI・ミドルウェア<3698>も大幅反発し、年初来高値を更新した。
ほか、バンダイナムコHD<7832>やセガサミーHD<6460>、グリーHD<3632>、gumi<3903>などが買われ、岩井コスモ証券が投資判断「B」を継続し、目標株価を1800円から2500円に引き上げたコーエーテクモHD<3635>は小反発した。
半面、NJHD<9421>の下げがきつく、後場場中に発表した第2四半期決算が減収減益となった日本ファルコム<3723>は大引けにかけて値を崩した。
ほか、2025年3月期決算で大幅な営業赤字を計上したエイベックス<7860>が売られ、オルトプラス<3672>やAiming<3911>も安い。

会社情報
- 会社名
- 株式会社エイチームホールディングス
- 設立
- 2000年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 林 高生
- 決算期
- 7月
- 直近業績
- 売上高239億1700万円、営業利益8億4500万円、経常利益15億8500万円、最終利益10億3600万円(2025年7月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3662
会社情報
- 会社名
- 日本ファルコム株式会社
- 設立
- 1981年3月
- 代表者
- 代表取締役社長 近藤 季洋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高25億2400万円、営業利益12億4000万円、経常利益12億4400万円、最終利益8億5200万円(2024年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3723
会社情報
- 会社名
- 株式会社CRI・ミドルウェア
- 設立
- 2001年8月
- 代表者
- 代表取締役会長 鈴木 正彦/代表取締役社長 押見 正雄
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高31億6700万円、営業利益3億6800万円、経常利益3億8300万円、最終利益3億400万円(2024年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3698
会社情報
- 会社名
- 株式会社サンリオ
- 設立
- 1960年8月
- 代表者
- 代表取締役社長 辻 朋邦
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1444億400万円、営業利益518億600万円、経常利益534億5300万円、最終利益417億3100万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 8136