ドリコム、『ウィズダフネ』の第4四半期売上は24.8億円とQonQで増収 Steam版と中国語配信に加え『ブレバス』コラボ効果 3月は11.8億円と最高水準に

ドリコム<3793>は、この日(5月12日)、2025年3月通期の決算説明会で、『Wizardry Variants Daphne(ウィズダフネ)』の売上について、第4四半期は24億8000万円と第3四半期の21億6000万円から増加したことを明らかにした。Steam版と中国語版の効果で、海外売上比率は3割に到達したとのこと。とりわけ好調だったのは3月で、Steam版と中国語版のリリースに加えて、『ブレイド&バスタード』とのコラボ効果も加わり、月次売上で11億8000万円と最高水準に売上になったという。

説明にあたった内藤裕紀社長は、海外だけでなく、国内での売上も伸びるなど、全体的に増収となっており、「尻上がりに伸びている」とコメントした。リリース初月にピークを迎えることが多い、通常のスマートフォンゲームとは異なる収益推移となっている。3月にピークアウトしたかどうかが気になるところだが、今期に入って半周年のイベントを実施しており、4月、5月も引き続き好調を維持しているそうだ。

ただ、Steam版の効果については、一定の数字が出ていることは確認できるものの、正確には把握しづらいそうだ。その理由は、スマホとSteam双方で遊んでいるユーザーが存在するためだ。例えば、両方で遊んでいるユーザーが「課金」をスマホで行った場合はスマホの売上として計上されてしまうという。

 

同社では、今後、メインコンテンツである「奈落」を年1~2回ペースで追加するとともに、他社IPとのコラボも積極的に行っていきたい、としている。『ウィザードリィ』という冠を持っているがゆえに認知度が高く、知っている人に作品の存在や魅力が認識されやすいが、逆に知らない人には認識されづらいという。IPコラボを行い、新しいユーザー層の開拓も行い、作品の魅力を伝えていく考え。

内藤社長はあわせて『ウィズダフネ』とコラボを行った『ブレイド&バスタード』についても原作ノベルやコミックスなど書籍売上が伸びたことも明かした。同社として初めての自社IPコラボ、横の連携となったが、良い結果が得られたそうだ。今後、アニメ化なども予定されており、より大きな相乗効果が発生しそうだ。

 

株式会社ドリコム
http://www.drecom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ドリコム
設立
2001年11月
代表者
代表取締役社長 内藤 裕紀
決算期
3月
直近業績
売上高126億5500万円、営業利益1億1200万円、経常利益5300万円、最終損益10億3500万円の赤字(2025年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3793
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