ビーグリー、第1四半期決算は営業利益44%減の2億2800万円…主力の「まんが王国」がアクティブユーザー数減少、ライトユーザー定着に苦戦

ビーグリー<3981>は、5月15日、2025年12月期 第1四半期の連結決算を発表し、売上高41億4600万円(前年同期比11.8%減)、営業利益2億2800万円(同43.9%減)、経常利益2億1200万円(同45.9%減)、最終利益9200万円(同54.7%減)だった。

・売上高:41億4600万円(同11.8%減)
・営業利益:2億2800万円(同43.9%減)
・経常利益:2億1200万円(同45.9%減)
・最終利益:9200万円(同54.7%減)

主力サービスの「まんが王国」でアクティブユーザー数減少に伴い減収となったことが響いた。コンテンツセグメントにおけるデジタル出版も苦戦した。

 

■プラットフォームセグメント

売上高は26億6000万円(同13.4%減)、営業利益は600万円(同94.7%減)となった。

プラットフォームセグメントの主力サービスであるコミック配信サービス「まんが王国」においては、ユーザーの訪問・定着・課金の流れを促し、課金者数と顧客単価を上げるため、「お得感No.1」戦略による課金意欲の高いロイヤルカスタマーへの育成を継続するとともに、「まんが王国」内で、一定時間経過するごとに1話が無料で読めるサービス「待ちコミ」の提供を開始し、幅広いユーザー層獲得のための販売促進活動を積極的に行った。

一方で、アクティブユーザー数の減少傾向に加え、ライトユーザーの定着・育成に一定の時間を要する状況が続いた。その結果、「まんが王国」の売上高は同11.8%減となった。

また、3月には同社オリジナル作品「夜蜘蛛は蜜をすう~結婚詐欺師と堕ちる女~」を原作としたショートドラマが、ショートドラマアプリ「BUMP」で配信した。利益面においては、広告宣伝費を中心とした営業費用が減少したが、売上高の減少に伴い、売上総利益についても減少した。

 

■コンテンツセグメント

売上高は15億4200万円(同8.2%減)、営業利益は2億2100万円(同20.5%減)となった。

コンテンツセグメントにおいては、デジタルコンテンツを中心に、発刊点数の増加、電子書店ごとの特性や読者ニーズに沿った販売促進活動を積極的に行った。また、紙出版においては、紙出版市場の縮小を鑑み、配本部数の管理及び価格設定等のコストコントロールを実施した。

デジタル出版においては、読者の嗜好性に合わせたコンテンツの創出とジャンルの拡大を推進した一方で、前期における販売促進活動の奏功による増収効果の反動等から、売上高は同1.7%減となった。

紙出版においては、配本部数のコントロール及び雑誌の隔月化や休刊を実施した結果、売上高は同25.6%減となった。

このほか、4月にはぶんか社から2作品がテレビドラマ化し、「黒弁護士の痴情 世界でいちばん重い純愛」がTOKYO MXで放送、「子宮恋愛」が読売テレビで放送した。

利益面においては、紙出版収益が改善した一方で、デジタル出版収益が減少した。

 

■2025年12月期の見通し

2025年12月期の業績は、売上高195億9300万円(前期比6.2%増)、営業利益17億6400万円(同1.3%減)、経常利益17億0900万円(同1.0%減)、最終利益8億8500万円(同32.1%減)、EPS159.02円を見込む。株価収益率は8.1倍となる。

・売上高:195億9300万円(同6.2%増)
・営業利益:17億6400万円(同1.3%減)
・経常利益:17億0900万円(同1.0%減)
・最終利益:8億8500万円(同32.1%減)
・EPS:159.02円

【通期計画に対する進捗率】
・売上高:21.2%
・営業利益:12.9%
・経常利益:12.4%
・最終利益:10.4%

株式会社ビーグリー
https://www.beaglee.com/

会社情報

会社名
株式会社ビーグリー
設立
2004年10月
代表者
代表取締役社長 吉田 仁平
決算期
12月
直近業績
売上高184億4600万円、営業利益17億8600万円、経常利益17億2600万円、最終利益13億300万円(2024年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3981
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