アイビス<9343>は、モバイルペイントアプリ「ibisPaint（アイビスペイント）」のVer.13.1.0アップデートを公開し、ユーザーから好評を得ている「ベクターレイヤー機能」をさらに強化したことを発表した。
■追加された6つの新機能
Ver.13.1.0ではベクターレイヤー機能をさらに強化する新機能を含む6つの機能を追加した。
①ベクター消しゴム機能（ベクターレイヤー）
②シェイプのハンドル編集機能（ベクターレイヤー）
③ブラシシェイプの単純化機能（ベクターレイヤー）
④「描画ツール」に「角丸長方形」を追加
⑤フィルターパラメーターの取り消し・やり直し
⑥右クリックでスポイト起動 ※マウス接続した端末で使用
■プレミアム会員向けのベクターレイヤー機能がアップデート
ベクターレイヤーは、拡大・縮小しても線が劣化せず、引いた線についてペンの種類・太さ・色等を再編集することができるため、イラストの線画用レイヤーとして多くのユーザーから好評を得ている。今回のアップデートによりこれまで以上にスムーズで直感的な操作を可能にする、次の3つの新機能を紹介する。
①ベクター消しゴム機能
画面上をドラッグすることで、その軌跡と触れた線をカットすることができる「ベクター消しゴム」機能を追加した。設定により「軌跡と触れた線の全体」を削除するモードと「軌跡との交点から他の線との交点までの部分」を削除するモードを選択することができる。これにより、ベクターレイヤー上の線を除去したりカットしたりする作業をより直感的に行うことができるようになった。
②シェイプのハンドル編集機能
ブラシシェイプや曲線シェイプなど、ベジェ曲線からなるシェイプの形状（※）を、ハンドルを使って調整できるようになった。これにより、曲線の流れや形状を直感的かつ自由自在に調整できるようになり、より細かな表現のコントロールが可能になる。
※「ベジェ曲線」とは、複数の制御点をなめらかに結んでできるカーブの線。ここでは、この線からできた図形を「ベジェ曲線からなるシェイプ」と呼ぶ。
③ブラシシェイプの単純化機能
ブラシシェイプ・曲線シェイプの形状を可能な限り維持したまま頂点数を削減する「単純化」機能を追加した。残される頂点の数や角度のしきい値をスライダーで設定することが可能だ。本機能を使ってあらかじめシェイプの頂点数を削減しておくことにより、曲線の形状編集がより簡単になる。
※「しきい値」とは、効果をかける強さや範囲を決める境目の数値を表す。
■月額300円からのプレミアム会員ですべての機能が使い放題
本アップデートで追加したベクターレイヤーの3つの新機能、「描画ツール：角丸長方形」は有料会員限定のサービスとなっており、スマートフォン／タブレット向けアプリおよびPC（Windows）版のサブスクリプションサービスであるプレミアム会員にて提供している（PC版プロアドオンでも利用可能）。それ以外の機能については一部を除き基本機能を無料で公開している。
