【ゲームエンタメ株概況(6/6)】「Switch 2」タイトルの開発環境構築で協力と発表のシリコンスタジオがS高比例配分に…周辺株にも物色の動きが波及

6月6日の東京株式市場では、日経平均は反発し、前日比187.12円高の3万7741.61円で取引を終えた。米トランプ大統領と中国の習近平国家主席の関税政策をめぐる電話協議が行われたことで、両国間の貿易摩擦が緩和することを期待した買いが入る動きとなった。
そうした中でゲーム・エンタメ関連株の動きを見てみると、下記の表に登録しているゲーム・エンタメ関連企業96銘柄のうち、上昇は39銘柄(41%)、下落は56銘柄(58%)、変わらずは1銘柄(1%)で、下落した銘柄の方が多かった。
中で、シリコンスタジオ<3907>に朝方から買いが殺到し、ストップ高比例配分となった。シリコンスタジオは、任天堂<7974>に対し、「Nintendo Switch 2」向けゲームタイトルの開発環境構築で協力したと発表したことが株価の刺激材料になったようだ。
また、同社がストップ高買い気配に張り付いていたこともあり、連想買いが同業他社や周辺企業などに向かう展開となり、CRI・ミドルウェア<3698>やNJHD<9421>、ユークス<4334>なども買われた。
ほか、バンク・オブ・イノベーション<4393>が3日ぶりに大幅反発し、日本一ソフト<3851>なども高い。
半面、KLab<3656>が3日ぶりに大幅反落した。KLabは、5月15日に発表した希望退職者の募集の期間がこの日(6月6日)までとなっていることから、特別退職金などの費用による特損計上の具体的な内容が出てくるタイミングを意識する動きになっているもよう。
そのほか、enish<3667>やワンダープラネット<4199>などの下げがきつい。

会社情報
- 会社名
- シリコンスタジオ株式会社
- 設立
- 2000年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 梶谷 眞一郎
- 決算期
- 11月
- 直近業績
- 売上高44億1400万円、営業利益1億4300万円、経常利益1億2300万円、最終利益8700万円(2024年11月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3907