アピリッツ、第1四半期決算は営業益98%減の200万円 Webソリューションで不採算案件が再発 『乃木フラ』受入費用やM&A関連費用も圧迫

アピリッツ<4174>は、6月13日、2026年1月期 第1四半期の連結決算を発表し、売上高24億7500万円(前年同期比6.2%増)、営業利益200万円(同97.9%減)、経常損失000万円(前年同期は1億2300万円の利益計上)、最終損失900万円(同7600万円の利益計上)だった。

・売上高:24億7500万円(同6.2%増)
・営業利益:200万円(同97.9%減)
・経常損失:000万円(同1億2300万円の利益計上)
・最終損失:900万円(同7600万円の利益計上)

同社では、売上は順調に拡大したものの、外注費が増加し収益を圧迫した、としている。Webソリューションセグメントで不採算案件が発生したことに加え、推しカルチャー&ゲームセグメントは新規運営案件の対応など先行費用が発生した。

また、販売管理費の増加も収益に影響した。企業買収の実施により、支払手数料が一時的に増加した。さらに2025年の新卒社員が67名増加しており、戦力化までの先行投資も発生した。今後、戦力化次第、外注と置き換え、利益率が改善していくという。

 

① Webソリューション事業
売上高は9億7100万円(同26.7%増)、セグメント利益は1億7600万円(同3.7%減)となった。

好調な市場環境の下、同社及びグループ会社ともに案件の引き合いは多く、売上高は順調に成長している。一方で、増加する大型案件への対応や新卒の採用・育成等により、第1四半期累計においては外注費等の費用が増加したことから、利益は下振れる結果となった。

② デジタル人材育成派遣事業
売上高は4億2000万円(同15.3%増)、セグメント損失は500万円(前年同期はセグメント利益1900万円)となった。

デジタル人材の派遣の需要は引き続き堅調に推移しており、売上高は順調に成長している。また、新たに、人材派遣・人材育成に強みを持つJUTJOYがグループインしたことで、成長の源泉であるデジタル人材の教育・育成が加速することによるシナジー効果を見込んでいる。なお、JUTJOYのM&Aに伴う一時的な費用の増加により、利益は下振れる結果となった。

③ 推しカルチャー&ゲーム事業
売上高は11億0100万円(同7.8%増)、セグメント利益は4100万円(同62.7%減)となった。

オンラインゲーム運営では、『けものフレンズ3』及び『UNI'S ON AIR(ユニゾンエアー)』がいずれも3月にサービス開始5.5周年を迎えたことを記念して周年イベントを開催し売上に貢献した。また、6月には、従前までgumiと共同運営を行っていた『乃木坂的フラクタル』の運営サービスを同社へ完全移管し、運営パイプラインの拡大を進めている。さらに、IPを活用した他社との新作協業ゲームプロジェクトの検討を進めている。

なお、従前より運営体制の効率化や外注の内製化を継続して行っているが、第1四半期累計においては『乃木坂的フラクタル』やその他新規案件への対応にあたり、一時的に外注費等の費用が増加したことにより、利益は下振れる結果となった。

 

■2026年1月期の見通し

2026年1月期の業績は、売上高104億6400万円(前期比16.2%増)、営業利益6億1000万円(同229.0%増)、経常利益6億円(同223.4%増)、最終利益3億7200万円(同710.6%増)、EPS92.95円を見込む。株価収益率は9.4倍となる。

・売上高:104億6400万円(同16.2%増)
・営業利益:6億1000万円(同229.0%増)
・経常利益:6億円(同223.4%増)
・最終利益:3億7200万円(同710.6%増)
・EPS:92.95円

株式会社アピリッツ
https://appirits.com/

会社情報

会社名
株式会社アピリッツ
設立
2000年7月
代表者
代表取締役社長 執行役員CEO 和田 順児
決算期
1月
直近業績
売上高90億800万円、営業利益1億8500万円、経常利益1億8500万円、最終利益4500万円(2025年1月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4174
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