HEROZ、25年4月期はAI/DX事業の成長や新規子会社の貢献で2ケタ超の増収を達成 新規SaaSへのマーケティング費用などの投資が先行

  • HEROZ<4382>は、6月13日、2025年4月期の連結決算を発表、HEROZ BtoC事業・BtoB事業での成長に加え、ティファナ社、VOIQ社などの新規グループ会社の貢献もあり、2ケタ超の増収を達成した。

    一方、利益面については、「HEROZ ASK」「JOINT」など新規SaaSへのマーケティング費用や人件費への投資が先行し、大幅な減益となった。

    なお、最終損益が赤字となっているのは、減損損失9600万円を特別損失して計上ことなどが影響している。

    売上高59億2900万円(前年同期比22.5%増)
    営業利益3億600万円(同32.1%減)
    経常利益2億2800万円(同38.1%減)
    最終損益1億7700万円の赤字(前年同期11億3400万円の赤字)

    ①AI/DX事業
    将棋ウォーズ関連の売上は、高いネットワーク外部性に加え、将棋への注目度向上も追い風に引き続き成長した。新規SaaSや「AIさくらさん」利用料売上の貢献などにより、リカーリング売上比率も引き続き成長した。

    ②AI Security事業
    子会社バリオセキュアの売上高は、マネージドセキュリティ・インテグレーションサービスともに順調に推移し、前期比で約1.0%の成長となった。一方で、利益面では主にサービス企画、エンジニア、運用サポートなどの人員の採用や、マーケティング強化による広告宣伝費の増加もあって、減益となった。

  • ■今期は増収増益の見込み

  • 2026年4月期通期の連結業績予想については以下のとおりで、増収増益を見込んでいる。

    前期の先行投資の成果が徐々に収益化する年となり、事業ごとの成長が利益貢献を加速する見込みとしている。

    売上高67億円(前期比13.0%増)
    営業利益8億円(同161.1%増)
    経常利益7億2000万円(同215.5%増)
    最終利益1億5000万円

HEROZ株式会社
http://heroz.co.jp/

会社情報

会社名
HEROZ株式会社
設立
2009年4月
代表者
代表取締役Co-CEO 林 隆弘/代表取締役Co-CEO 髙橋 知裕
決算期
4月
直近業績
売上高59億2900万円、営業利益3億600万円、経常利益2億2800万円、最終損益1億7700万円の赤字(2025年4月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4382
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