MIXI、Google Cloudのエンタープライズ向け生成AIプラットフォーム「Google Agentspace」を全従業員を対象に導入

MIXI<2121>は、Google Cloud が提供するエンタープライズ向け生成AIプラットフォーム「Google Agentspace」を7月7日より全従業員を対象に導入したことを発表した。

「Google Agentspace」は、Googleの高品質な検索技術と先進的なAI(Gemini)を組み合わせることで企業内情報を統合的に活用し、自然言語での情報検索、作業の自動化、コンテンツ生成などを可能にするプラットフォーム。本導入により、業務効率化を一層進めるとともに、新たなイノベーションの創出に取り組んでいく。

■「Google Agentspace」導入の背景

生成AIを活用した業務変革が急速に進む中、同社では2023年より全社的な生成AIの活用を推進してきた。これまでも複数のツールを全社または部門ごとに積極的に導入・運用し、業務効率化に向けた取り組みを継続的に行っている。⼀部の部⾨では従業員による生成AIツールの利用率が100%に達するなど、業務での活用が急速に進んでいる。

その一方で、日々変化する業務ニーズに柔軟に対応するためには、AIをより高度かつ横断的に活用できる環境の整備が重要となる。特に組織活動においては、情報がさまざまなクラウドサービスや社内システムに分散しており、必要な情報の把握や活用に多くの時間と労力を要するケースが少なくない。分散した情報資産を効率的に活用できる仕組みを整えることは、従業員の業務効率を高めるとともに、組織全体の生産性向上やナレッジベースの蓄積にもつながる。

こうした背景のもと、同社は2025年3月に「Google Agentspace」のライセンスを一部従業員向けに取得し、試験運用を開始。Google Cloudの技術支援を受けながら、社内ニーズに適したエージェント設計と活用方法の検証を進めてきた。その結果、全社情報の集約によって統一されたナレッジベースが蓄積され、業務効率の向上にも大きな成果が見込めると判断し、同プラットフォームを全従業員に展開することを決定した。

本導入により、従業員が業務内容に応じたAIエージェントを自ら構築・活用できるようにすることで、一層の業務効率化を図る。

■今後の展望

今後は、全従業員が「Google Agentspace」を効果的に活用できるよう、スキルレベルに応じた支援体制を強化していく。Google Cloudの協力のもと、社内向け研修やワークショップなどを通じて実践的な知見を深め、社内AIリーダーの育成を推進する。各部門の生産性を高めるとともに、AIを活用した新たなサービスを開発し、コミュニケーション体験の向上を実現していく。

▼株式会社MIXI 代表取締役社長 上級執行役員 CEO 木村 弘毅氏コメント
「創造に夢中になれる時間」は、私たちにとって最も贅沢であり、未来への旅を可能とするチケットです。その創造性を追求するために、私たちはGoogle Agentspaceを導入しました。情報を探すために費やす時間、煩雑なやりとり、属人化されたナレッジ──そうした“足かせ”は、取り払われるべきだと考えています。AIの導入は効率化の手段だけではなく、思考の質を高めるための投資です。クリエイティビティに集中できれば、より良いサービスやイノベーションへと繋がるはずだと信じています。

▼グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 日本代表 平手 智行氏コメント
この度、MIXI様が Google Agentspace を全社導入されたことを心より歓迎いたします。社内に散在する膨大な情報資産を効率的に活用できる仕組みの構築は、多くの企業にとって喫緊の課題であり、MIXI様がGoogle Agentspaceを通じてこの課題に先陣を切って取り組まれることは、日本企業の改革を牽引する重要な一歩となると確信しております。今後もMIXI様の生産性向上とナレッジベースの蓄積を強力に支援してまいります。

株式会社MIXI
https://mixi.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社MIXI
設立
1997年11月
代表者
代表取締役社長 木村 弘毅
決算期
3月
直近業績
売上高1548億4700万円、営業利益266億円、経常利益265億1100万円、最終利益176億100万円(2025年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2121
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