
7月10日の東京株式市場は反落。日経平均株価は、前営業日比174円92銭安の3万9646円36銭でこの日の取引を終えた。日米間税交渉や参議院選挙、企業決算への懸念から売り優勢となった。ETFの換金売りへの思惑もあったという。指数寄与度の高い銘柄や主力株が売られたが、個別物色は活発に行われたという。
【主要指数】
・日経225: 39,646.36(-174.92)
・TOPIX: 2,812.34(-15.82)
・ドル/円: 146.17(-0.20)
・ダウ: 44,458.30(+217.54)
・ナスダック: 20,611.34(+192.87)
・SOX: 5,665.99(+24.78)

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は35銘柄(36%)、下落は54銘柄(56%)、変わらずは7銘柄(7%)で、下落した銘柄の方が多かった。
個別銘柄では、ディー・エル・イー(DLE)<3686>がストップ高。前日、日本アジア投資(JAIC)と業務提携を行うと発表した。IP取得のためのファンドの組成・運営やアジアでの事業展開、地方活性化・地方創生事業などで協業するという。

主力株が手がかり材料に乏しく、個別材料株や低位株の一角に短期資金が集まったようだ。イオレ<2334>、モブキャストHD<3664>、KLab<3656>などが買われた。



他方、任天堂<7974>やソニーグループ<6758>、カプコン<9697>やセガサミーHD<6460>、スクウェア・エニックス・HD<9684>、コナミグループ<9766>、バンダイナムコHD<7832>、コーエーテクモHD<3635>など大手ゲームは引き続き下値模索の動きだが、底打ちの兆しを示す銘柄も出てきているとの指摘も。








SHIFT<3697>が大幅続落。前日、2025年8月通期の連結業績予想を上方修正し、営業利益を135億円から150億円に引き上げた。市場コンセンサスに届かなかった模様で、高値圏だったこともあって目先材料出尽くしとなったようだ。

東京通信グループ<7359>は、年初来高値更新後は利益確定売りに押されて反落。この日、25年6月度の月次業績を発表し、売上高17.6%増の5億4000万円、営業利益2800万円と増収・黒字転換した。こちらも同様に目先材料出尽くしとなった模様。

■ゲーム・エンタメ関連株一覧
