コロプラ、第3四半期決算はタイミー株売却で増収・営業黒字転換 BCゲームへの先行投資や既存タイトル低減でゲーム事業は苦戦 有価証券評価損で最終赤字拡大

コロプラ<3668>は、8月6日、第3四半期累計(2024年10月~2025年6月)の連結決算を発表し、売上高189億9800万円(前年同期比3.8%増)、営業利益6億0900万円(前年同期は6億9500万円の損失計上)、経常利益10億7400万円(同240.3%増)、最終損失6億0100万円(同4億3500万円の損失計上)だった。

 

・売上高:189億9800万円(同3.8%増)
・営業利益:6億0900万円(同6億9500万円の損失計上)
・経常利益:10億7400万円(同240.3%増)
・最終損失:6億0100万円(同4億3500万円の損失計上)

 

 

エンターテインメント事業が赤字が続いたものの、タイミー株売却などで投資事業の売上、利益が大きく伸び、増収・営業黒字転換を達成した。最終赤字幅が拡大したが、これは主に投資有価証券評価損14億4900万円を特別損失に計上したことによる。

セグメント別の経営成績は次のとおり。

 

■エンターテインメント事業

売上高は168億5600万円(同5.8%減)、営業損失は8億2500万円(前年同期は5億2800万円の営業損失)となった。

スマートフォン向けゲームでは新作タイトル『異世界∞異世界』と『神魔狩りのツクヨミ』の配信を開始した。また、『ドラゴンクエストウォーク』が好調に推移し、引き続き同社グループの連結業績に貢献した。

一方で、一部既存タイトルにおける配信期間の長期化に伴う売上逓減により減収となったほか、新作リリースに伴い広告宣伝費が増加した。またブロックチェーンゲーム『ブリリアンクリプト』も第3四半期累計の営業損失が9億3000万円となるなど費用先行が続いている。

  

■投資育成事業

売上高は21億4200万円(同416.7%増)、営業利益は14億3200万円(同1億6800万円の営業損失)となった。主にタイミーの株式売却等による収益が発生した。また、保有する営業投資有価証券の一部について減損処理を行った。

  

■2025年9月通期の業績予想

業績予想は非開示。グループを取り巻く事業環境は短期的な変化が激しいことから、業績の見通しについては適正かつ合理的な数値の算出が困難であるため、とその理由を説明している。

株式会社コロプラ
https://colopl.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社コロプラ
設立
2008年10月
代表者
代表取締役社長 宮本 貴志
決算期
9月
直近業績
売上高259億7500万円、営業損益12億800万円の赤字、経常損益9億4700万円の赤字、最終損益18億6600万円の赤字(2024年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3668
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