「Renta!」運営のパピレス、第1四半期決算は経常益85%減の4800万円 広告宣伝や海外事業への先行投資で 為替差損計上も響く

電子書籍サービス「Renta!」を運営するパピレス<3641>は、8月8日、2026年3月期 第1四半期の連結決算を発表し、売上高35億9600万円(前年同期比10.4%減)、営業利益1億2100万円(同8.8%減)、経常利益4800万円(同85.3%減)、最終利益100万円(同99.4%減)だった。

減収に加えて、広告宣伝や海外事業への投資など先行費用が発生したことが影響した。また前年計上された為替差益が計上されず、為替差損に転じたことも経常利益、最終利益を押し下げる要因となった。

・売上高:35億9600万円(同10.4%減)
・営業利益:1億2100万円(同8.8%減)
・経常利益:4800万円(同85.3%減)
・最終利益:100万円(同99.4%減)

同社では、レンタル販売方式の拡充を進めているなか、中長期的な事業拡大を目的とした広告宣伝を先行投資として積極的に行った。また、ユーザーへの還元を目的とした販売促進施策も積極的に行っている。

さらに、将来市場が拡大すると予測される英語圏や中国語圏を中心とした海外事業への投資強化、今後市場に普及していく5G端末向けの次世代コンテンツの開発、高品質なオリジナルコンテンツの増産にも取り組んでいるとのこと。

 

■2026年3月期の見通し

2026年3月期の業績は、売上高153億6500万円(前期比6.3%減)、営業利益4億3500万円(前期は3億0900万円の損失計上)、経常利益4億9200万円(同2億8500万円の損失計上)、最終利益2億1900万円(同1億6400万円の損失計上)、EPS25.47円を見込む。株価収益率は倍となる。

・売上高:153億6500万円(同6.3%減)
・営業利益:4億3500万円(同3億0900万円の損失計上)
・経常利益:4億9200万円(同2億8500万円の損失計上)
・最終利益:2億1900万円(同1億6400万円の損失計上)
・EPS:25.47円

【通期計画に対する進捗率】
・売上高:23.4%
・営業利益:27.8%
・経常利益:9.8%
・最終利益:0.5%

株式会社パピレス
https://papy.co.jp/corp_site/

会社情報

会社名
株式会社パピレス
設立
1995年3月
代表者
代表取締役社長 松井 康子
決算期
3月
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3641
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