コムシード、第1四半期決算は営業益43%減の2500万円 大ヒットした有料ゲームアプリの反動 ブロックチェーン事業は不採算PJ整理

コムシード<3739>は、8月8日、2026年3月期 第1四半期の連結決算を発表し、売上高5億5100万円(前年同期比20.8%減)、営業利益2500万円(同43.3%減)、経常利益2400万円(同49.0%減)、最終利益900万円(同73.8%減)だった。

・売上高:5億5100万円(同20.8%減)
・営業利益:2500万円(同43.3%減)
・経常利益:2400万円(同49.0%減)
・最終利益:900万円(同73.8%減)

第1四半期においては、前々期に販売した有料ゲームアプリが想定を超えるヒットとなった反動減に加えて、ブロックチェーン事業における不採算事業の整理により、前年同期比で減収となった。

なお、有料ゲームアプリ販売については、第2四半期以降の収益寄与を予定しており、第1四半期の業績は当初計画どおり推移した。

セグメント別の経営成績と、展開する事業におけるサービス分野別の主な取り組みは以下のとおり。

 

■モバイル事業

ソーシャルゲーム運営、有料ゲームアプリの開発・販売、受託開発・運営事業、海外配信サービス等を展開している。モバイル事業における第1四半期の売上高は5億4900万円(前年同期比14.0%減)、営業利益は4700万円(同48.9%減)となった。

①ソーシャルゲーム
主力サービスである「グリパチ」は前期に引き続き堅調に推移した。また、6月にGREE Platform版サービスを同社オープン版アプリへ統合した。これによりGREE Platform利用料の発生が消滅するため、今後の利益率向上が見込まれる。さらに、同社が推進する「ワンソースマルチプラットフォーム展開」による海外ゲームプラットフォームへのアプリ提供も好調に推移した。その他ソーシャルゲームについても、堅調に推移している。

②有料ゲームアプリ
6月に「スマスロ モンスターハンターライズ」の販売を開始した。第1四半期においては、新規販売が1タイトルに留まったことに加え、前々期の会計年度末に販売した有料ゲームアプリが想定を超えるヒットとなった反動により、前年同期比では減収となったが、通期の販売見込みは当初計画通り進捗している。

③受託開発および運営業務
子会社であるアイビープログレスの案件を中心に、ストック型案件、フロー型案件ともに想定通りに推移している。

④広告事業
ソーシャルゲーム内の広告及び無料広告モデルのゲームを提供し、堅調に推移している。

 

■ブロックチェーン事業

ブロックチェーン事業は、収益性の向上を最重点課題と位置付け、事業戦略を推進している。具体的には、不採算プロジェクトの整理を断行し、自社による新規投資を抑制する一方で、外部パートナーとの協業を強化することで、安定的な収益確保志望者針。

第1四半期累計においては、この方針に基づき、自社主導型プロジェクトへのリソース配分を最適化し、受託開発等の外部連携案件を強化した。これにより、事業全体の収益構造が改善され、ブロックチェーン事業における損失幅は前年同期に比べ大幅に縮小した。

以上の結果、第1四半期累計の当該事業における売上高は700万円(前年同期比89.6%減)となったが、営業損失は2200万円(前年同期は4700万円の営業損失)となり、収益性改善に向けた取り組みが着実に進捗している。

 

■2026年3月期の見通し

2026年3月期の業績は、売上高28億円(前期比13.6%増)、営業利益1億5000万円(同3.5%増)、経常利益1億3000万円(同11.0%増)、最終利益1億円(前期は1億3400万円の損失計上)、EPS7.42円を見込む。

・売上高:28億円(同13.6%増)
・営業利益:1億5000万円(同3.5%増)
・経常利益:1億3000万円(同11.0%増)
・最終利益:1億円(同1億3400万円の損失計上)
・EPS:7.42円

【通期計画に対する進捗率】
・売上高:19.7%
・営業利益:16.7%
・経常利益:18.5%
・最終利益:9.0%

コムシード株式会社
https://www.commseed.net/

会社情報

会社名
コムシード株式会社
設立
1991年12月
代表者
代表取締役社長CEO 塚原 謙次
決算期
3月
直近業績
売上高20億9400万円、営業利益3500万円、経常利益1800万円、最終損益6000万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
名証ネクスト
証券コード
3789
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