
8月19日の東京株式市場は反落。日経平均株価は、前営業日比168円02銭安の4万3546円29銭でこの日の取引を終えた。朝方は買いが先行し指数は連日の高値更新となったものの、その後は短期的な過熱感への意識から利益確定の売りに押された。他方、相対的に出遅れ感の目立っていた中小型株の一角に買いが入るなど堅調な部分も垣間見えた。
【主要指数】
・日経225: 43,546.29(-168.02)
・TOPIX: 3,116.63(-4.33)
・ドル/円: 147.63(-0.24)
・ダウ: 44,911.82(-34.30)
・ナスダック: 21,629.77(+6.80)
・SOX: 5,776.31(+23.58)

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は47銘柄(49%)、下落は42銘柄(44%)、変わらずは7銘柄(7%)で、買い優勢だった。直近の上昇の波に乗り遅れた出遅れ系の銘柄が盛んに物色されたようだ。
大手ゲーム関連を見ると、ソニーG<6758>、任天堂<7974>、バンダイナムコHD<7832>、セガサミーHD<6460>、コナミG<9766>、スクエニHD<9684>、カプコン<9697>、コーエーテクモHD<3635>が全面安となった。直近で高値を更新し信用買い残も膨らむなど短期的な過熱感が意識されており、利益確定の売りに押されたようだ。


その他ゲーム会社やディベロッパーは、マーベラス<7844>、トーセ<4728>、ユークス<4334>が高く、ネクソン<3659>が変わらず、日本一ソフト<3851>、イマジニア<4644>、エヌジェイHD<9421>が安い。


モバイルゲーム系の銘柄は、サイバーエージェント<4751>が逆行高となったものの、引けにかけて上げ幅を縮小した。東海東京証券が同社の投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げし、目標株価も1550円から2220円に引き上げたとの観測が出ている。

MIXI<2121>、DeNA<2432>、アカツキ<3932>、コロプラ<3668>、ケイブ<3760>が高く、グリーHD<3632>、ガンホー<3765>、モバイルファクトリー<3912>が安い。

アニメやホビーなどその他コンテンツ関連銘柄は、まんだらけ<2652>が大幅続伸。減益となった第3四半期決算の発表後は大きく下げたが、見直し買いが入ったようだ。減益要因は退職慰労金規程の実施に伴い一時的にまとまった金額を積み立てたことで、26年9月期の復調を期待した動きもあるようだ。

IGポート<3791>、GENDA<9166>、東映アニメ<4816>、フリュー<6238>、ブシロード<7803>が高く、タカラトミー<7867>、サンリオ<8136>、東宝<9602>、KADOKAWA<9468>、エディア<3935>が安い。特にサンリオの下げがきつい。


最後に騰落ランキングを見ると、イオレ<2334>やモブキャストHD<3664>、バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>が値上がり率上位となり、サンリオ<8136>、東京通信G<7359>、コナミG<9766>、アエリア<3758>が値下がり率上位となった。


■ゲーム・エンタメ関連株一覧
