
HIKE Holdingsは、シンプレクス・キャピタル・インベストメント、テレビ朝日などを引受先とする第三者割当増資により、シリーズAでの資金調達を完了したことを明らかにした。調達額については開示していない。同社はエンタテインメント領域でB2CとB2B事業を展開するハイブリッド型モデルを強みとし、アニメ、ゲーム、ライブエンタテインメントなど多岐にわたる領域で"エンタテインメント・インテグレーター"として事業を拡大している。
今回の資金調達の目的は、拡大する世界のエンタテインメント市場において、制作現場が抱える労働集約的なワークフローや人材不足の課題を解決するため、特にアニメスタジオを中心とした制作環境のDX/AXを加速させることにある。これにより、クリエイターが表現に専念できる環境を整備し、アニメ作品の企画出資やIPホルダー・スタジオとの協業を通じて新たなアニメIPの創出を推進する。
また、舞台・ミュージカル・ライブ・コンサートに加え、体験型展示イベントなど、クリエイティブとテクノロジーを融合した新しいエンタテインメントにも挑戦し、IPの価値を多角的に拡張していく方針。HIKEグループは、「人にしか生み出せない価値」を尊重しつつ、IPを核とした事業拡充と持続的な成長を目指す。
■シンプレクス・キャピタル・インベストメント株式会社 代表取締役社長 水嶋 浩雅氏コメント
アニメーション、ライブエンタテインメント、商品化・ライセンスなどの様々な事業ドメインにおいて、人にしかできないクリエイティブな発想と進化し続けるテクノロジーを掛け合わせることでIPホルダーやパートナー企業の皆さまの課題を解決する今までにない総合エンターテイメント企業を目指すHIKEグループの新たな船出を、リード投資家としてご一緒できたことを大変嬉しく思います。
弊社グループは、独立系資産運用会社として永年にわたり上場企業の経営者とともに企業価値向上のご支援を行っており、2023年からは未上場企業への投資、ご支援を行って参りました。
今後、事業をともに伸ばしていく投資家として、またパートナーとして、HIKEグループの更なる成長を支援して参ります。
■株式会社テレビ朝日 取締役会長 早河 洋氏コメント
テレビ朝日グループは、“すべての価値の源泉はコンテンツにある”という基本理念のもと、コンテンツの価値を最大化する「360°戦略」を推進しております。この度、共通の想いを持ちながら新しいエンタテインメントのかたちに挑戦するHIKEグループとご一緒できることを大変嬉しく思います。両社のアセットを掛けあわせることでより魅力的なコンテンツを届けていくとともに、テレビ朝日グループの企業使命でもある「夢や希望を持ち続けられる社会」の実現に貢献してまいります。
■株式会社HIKE 代表取締役 三上 政高氏コメント
HIKEグループは、IPホルダーやパートナー企業の皆さまと共に物語や世界観を大きく育て、ファンと深くつながっていく伴走者でありたいと考えています。
今回の資金調達は、進化し続けるテクノロジーとエンタテインメントを掛け合わせることで、新しい創造の領域を切り拓き、持続的な成長を実現していくための一歩です。
私たちが目指すのは単なる効率化や自動化ではなく、作品を生み出す源泉であるクリエイターの感性と創造力をテクノロジーと掛け合わせ、より自由に発揮できる環境を整えていくことにあります。
この基盤の上で新しい表現や体験、そして未来のエンタテインメントのかたちをパートナーの皆さまと共に創りながら、コンテンツを世界へ届けてまいります。
会社情報
- 会社名
- 株式会社HIKE(ハイク)
- 設立
- 2018年3月
- 代表者
- 代表取締役 三上 政高