東映アニメ×DeNA×東京藝大アニメ専攻、クリエイターズレーベル「GREEN OCEAN」を設立

東映アニメーション<4816>、ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>、東京藝術⼤学大学院映像研究科アニメーション専攻企画開発研究室は、クリエイターズレーベル「GREEN OCEAN」を25年10月27日付で設立した。

また、同レーベル第1弾プロジェクトとして、川崎ブレイブサンダースのマスコット・ロウルとコラボした特別映像『ロウルと名前のないものたち supported by 川崎ブレイブサンダース』を、本日よりJR川崎駅 北口通路の大型LEDビジョン「THE KAWASAKI VISION」で公開開始した。

【THE KAWASAKI VISIONでの試写映像】
https://www.youtube.com/watch?v=Il0-oqA4LD4

■クリエイターズレーベル「GREEN OCEAN」設立の目的・背景

アニメーション産業の市場規模が史上最高を更新し続ける中、政府は若手クリエイターの支援に官民で連携して取り組むことを表明し、経済産業省や文化庁は映画やアニメーションなどのエンタメ・コンテンツ産業の育成事業を進めている。

東映アニメーションとDeNAはこれまでも、クリエイターの未来を応援する取り組みとして、『銀河鉄道999』や『楽園追放』といったアニメーション作品のプロモーション映像の制作と発表の機会づくりを行ってきた。

こうしたプロジェクトを通して、若手クリエイターの発掘や育成、活躍機会の創出と世界への発信などに取り組み、クリエイターの支援に力を入れている。

今回、多数のクリエイターを輩出してきた東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻企画開発研究室と連携し、3者合同によるクリエイターズレーベル「GREEN OCEAN」を2025年10月27日付で設立。クリエイターに寄り添った育成機能を備えるとともに、世界で通用する新世代のクリエイターの輩出を目指し、産学連携によって、より実践的で密接な若手クリエイター支援を実現していく。

レーベル名の「GREEN OCEAN」は、日本のアニメーション黎明期から活躍した東京藝術大学出身のクリエイター・小田部羊一氏、およびそのスタッフが『どうぶつ宝島』(1971年、東映動画・現東映アニメーション)において、あえて海を青色ではなく、鮮やかな緑色で表現したことに着想を得て命名された。

■特別映像『ロウルと名前のないものたち supported by 川崎ブレイブサンダース』について

第1弾プロジェクトとして、川崎市をホームタウンとして活動するB.LEAGUE所属のプロバスケットボールクラブ「川崎ブレイブサンダース」のマスコットである「ロウル」とコラボレーションし、川崎の街をテーマにしたアニメーション映像『ロウルと名前のないものたち supported by 川崎ブレイブサンダース』を制作した。

この映像は、川崎ブレイブサンダースが管理・運用するJR川崎駅北口通路にある「THE KAWASAKI VISION(ザ カワサキ ビジョン)」にて、本日10月27日より一般公開。ビジョンは国内最大規模のLEDビジョンで、南側24m・北側12mのデュアルビジョンとなっており、毎日40万人以上の人が行き交う駅通路の両側に設置されている。

映像のテーマは「百鬼夜行」です。川崎の街並みを舞台に、雷獣の子どもであるロウルを含む様々な生物が百鬼夜行し、それぞれの大切なものを見つける様子を描いている。駅通路の両側にある超横長ビジョンの特徴を生かし、映像内を駆け抜けるキャラクターと行き交う人々の姿をリンクさせることで駅風景と調和させるとともに、見るたびに新しい発見がある映像となっている。

本映像の制作は、東京藝術⼤学出身のアニメーション作家・植草航さんを監督に招き、東京藝術⼤学大学院 映像研究科アニメーション専攻の修了生たちを中心に制作された。通常のディスプレイサイズと異なる横長大型ビジョンならではのエフェクトアニメーションや、通路の左右両面を異なる映像によって空間全体を演出するなど、「GREEN OCEAN」の設立第1弾プロジェクトとして、これまでにない新たな映像表現に挑戦している。

<植草航さんプロフィール>

イラストレーター/アニメーション作家、1987年千葉県出身。 東京工芸大学卒業後、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻を修了。 何度でも見たくなるような作品を志し、MV、PV、キャラクターデザイン、CDジャケットイラストなど多岐にわたり活動中。 近年の活動は、初星学園『光景』MV、NHKみんなのうた『君の隣にいたいから』、名取さな『モンダイナイトリッパー!』MVなど。

<川崎ブレイブサンダース及びロウルについて>

「川崎ブレイブサンダース」はB.LEAGUE所属のプロバスケットボールクラブ。神奈川県川崎市を拠点にし、株式会社DeNA川崎ブレイブサンダースが運営している。2018年にDeNAが東芝からクラブを承継し、1950年の創部以来これまでに4度のリーグ優勝・5度の天皇杯優勝を誇る伝統あるクラブ。

「ロウル」は川崎ブレイブサンダースのマスコット。お空から川崎に落ちてきてしまった雷獣?の子どもで、「カミナリがゴロゴロ鳴る」という意味の英単語「ROAR」から命名された。「B.LEAGUE MASCOT OF THE YEAR」では直近4シーズンで3度優勝しており、Bリーグ屈指のやんちゃでかわいいマスコットとして親しまれている。

■レーベル設立にあたっての関係者コメント

<東映アニメーション> 取締役 鈴木篤志

この「GREEN OCEAN」を介して、クリエイター同士が出会い、その出会いから新たなクリエイティブが生まれ、そのクリエイティブに惹かれ、応援してくださるファンの皆さんが集い、そして、ご協力してくださる企業、団体の皆さんが名乗りを上げていただける、そんな環境(場)づくりを目指し、このレーベルを立ち上げました。

今後、様々な企画を立ち上げて参ります。クリエイターの皆さん、そして、応援、協力してくださる皆さんのご参加を心よりお待ちしております。

<DeNA> エンターテインメント開発事業本部事業統括部 統括部長 田中翔太

"コンテンツ産業の盛り上がり"といったニュースや、クリエイターの皆さんの魅力的な作品が、連日様々なメディアを賑わせています。国家戦略としてのコンテンツ産業、という議論も急加速しています。一方、そのような今だからこそ、改めて、クリエイターの皆様と共に何ができるか、何をすべきか、ということを、東映アニメーション・東京藝術大学の皆様と議論を重ねてきました。

この度「GREEN OCEAN」という形で発表できたことを嬉しく思います。今までにない機会、結びつきが増え、応援・ご協力頂けるクリエイター、企業の皆様とさらなるアクションを重ねていければ幸いです。

<東京藝術⼤学> 大学院映像研究科アニメーション専攻企画開発研究室 教授 岡本美津子

本学出身であり、東映動画の作画監督でもあった小田部羊一氏が描いた『どうぶつ宝島』の”緑の海”のように、クリエイターの自由な発想を活かす場を作りたい。そんな思いでこの3者が集まりました。

何ができるか、私自身が一番ワクワクしています。

■クリエイターズレーベル「GREEN OCEAN」について

クリエイターの支援や育成を目的として、東映アニメーション、DeNA、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻企画開発研究室の共同事業として設立されたクリエイターズレーベル。

東映アニメーションとDeNAが中心となってプロジェクトの企画・営業を行い、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻の学生やOBOGを中心にネットワークしたクリエイターがアニメーションをはじめ、様々なコンテンツを制作。制作にあたっては、適正な制作費の支払いだけでなく、プロのクリエイターによる参画・指導などの育成機会も提供する。

また、行政や他の企業とも連携し、アニメーション産業の発展や文化振興にも貢献できるよう、継続的にプロジェクトを展開していく。

▲「GREEN OCEAN」レーベルのロゴ

<公式サイト>
https://www.greenocean-label.com/

株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1639億9700万円、営業利益289億7300万円、税引前利益318億1700万円、最終利益241億9300万円(2025年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
企業データを見る
東映アニメーション株式会社
http://corp.toei-anim.co.jp/

会社情報

会社名
東映アニメーション株式会社
設立
1948年1月
代表者
代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
決算期
3月
直近業績
売上高1008億3600万円、営業利益324億3200万円、経常利益331億8800万円、最終利益236億2300万円(2025年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4816
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