GENDA、「よくある質問と回答 (2025年10月)」を公開…自社株買いの検討状況やMSCIによるギャンブル売上比率の誤りなどを説明

GENDA<9166>は、本日10月31日、「よくある質問と回答 (2025年10月)」を公開した。投資家からの質問に答える形で、自社株買いの検討状況、社債発行による資金調達の理由、決算短信で注目すべき指標、およびMSCIによるギャンブル売上比率の誤りについて説明している。

まず、自社株買いについては、分配可能額を増額するためのグループ各社からの配当が10月に完了したこと、および12月に公表予定の第3四半期決算発表後に臨時決算を行うことで分配可能額を適切な水準まで引き上げる予定である、としている。これらの準備が整い次第、市場環境や財務状況を総合的に勘案しながら自社株買いを検討していく方針。

社債発行による資金調達の主な理由は、資金調達手段を多様化し、借入余力を極大化するためである。M&Aを成長戦略の核とするGENDAは、これまで銀行借入、公募増資、株式対価のM&Aをバランスよく実施してきた。社債も活用することで、「ブリッジローン」から「パーマネントローン」への借り換えの選択肢が増え、借入余力の極大化に繋がると考えているそうだ。また、資金調達手段の多様化は金融機関との交渉力を高め、将来的に信用格付けが向上すれば、さらに借入余力が拡大する可能性がある。

また、決算短信で注目すべき指標については、情報過多の指摘を受け、今後は以下のKPI指標に絞り込んで情報を提供する方針。

・売上高
・調整後 EBITDA
・調整後当期純利益(旧「調整後のれん償却前当期純利益」)
・調整後 EPS(旧「調整後 Cash EPS」)

来期(2027年1月期)からは、期初の業績予想をこれら3指標のみとし、調整後KPI指標を用いることで期中のM&Aによる一過性費用の有無の予測が不要となり、足元の業績を業績予想に反映することが可能となる。また、調整後EPSは、M&Aによる利益成長が株数増加を上回り、一株当たりの価値向上に繋がっているかを示す重要な指標であると位置づけている。2024年1月期の調整後Cash EPSは56.5円、2025年1月期の計画は68.24円であり、2026年1月期の計画は81.36円、2027年1月期の計画は103.52円と、年平均成長率(CAGR)21%で成長している。2025年5月の公募増資で調達した資金は全額M&Aに使用し、2027年1月期以降の調整後EPSを極大化する方針である。

最後にMSCIによるギャンブル売上比率が「5~9.99%」と指定されている件については、この数値は誤りであると説明している。GENDAにはギャンブル関連の売上はなく、仮にアミューズメントポーカーが該当するとみなされても、連結売上高の約0.1%に留まる。MSCIには、ポーカー店舗(GiGO POKER)の売上開示が明確でなかったために簡便的に分類されたと確認しており、今回、連結売上高に占めるポーカー店舗の売上比率が約0.1%であることを明記し、MSCIに修正依頼を行う考えを示した。この修正がされることで、投資規約上の制約でGENDA株式の買付けが困難であった機関投資家にも改めてアプローチしていく予定である。なお、GiGO POKERは日本の関連法令を厳格に遵守したアミューズメント施設として運営しており、「ギャンブル」には該当しない。

株式会社GENDA
https://genda.jp/

会社情報

会社名
株式会社GENDA
設立
2018年5月
代表者
代表取締役会長 片岡 尚/代表取締役社長 申 真衣
決算期
1月
直近業績
売上高1117億8600万円、営業利益79億6500万円、経常利益73億0500万円、最終利益33億0400万円(2025年1月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
9166
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