国内スマホゲームのIPコラボは「アニメ」が44.1%と最大シェアに 「転スラ」コラボが5タイトルと最多 「施設」とのコラボがカテゴリ3位に上昇 スパイスマート調査

スパイスマートは、本日(11月19日)、国内のスマホゲームタイトルを対象に1年間のIPコラボ施策を収集し、その調査結果をレポートとして公開した。
これは毎年おこなっている年間コラボ調査の一環であり、日本のApp Storeにおけるセールスランキングにおいて、スパイスマートの独自集計に基づいた平均トップ100タイトルを算出し(以下「トップ100」)、施策分析にフォーカスした内容となる。今回はその調査で明らかになった傾向について一部紹介する。
■アニメコラボが最大シェアを維持しつつ前年よりさらに増加、施設コラボも増加し全カテゴリ中3位
期間中のTOP100タイトルが実施したコラボ施策のカテゴリ割合を見ると、昨年と同様に「アニメ」コラボが44.1%と最大シェアを維持しつつ前年の37.1%よりさらに増加した。一方で、「PC・コンシューマーゲーム」コラボは前年の14.4%から今年3.4%へと大幅に減少した。
中でも、今年の調査では「施設」とのコラボが6.2%を占めて前年の3.7%から増加し、全カテゴリ中3位の規模となった。具体的なコラボ先としては温泉施設からスキー場、エンターテイメント施設、アミューズメント施設など多岐にわたり、地方でのイベント開催なども行われている。
特に注目すべき事例としては、『ブルーアーカイブ』の西武秩父温泉コラボではオリジナルグッズが完売多数となったことや、『ドラゴンクエストウォーク』のエスコンフィールドHOKKAIDOコラボでは全国から約1万人のユーザーが参加する大規模ウォーキングイベントが実現したことなどが挙げられ、ゲーム内体験とリアル空間での体験が融合し、ユーザーコミュニティの活性化やゲーム世界観へのさらなる没入などを生み出した。コロナ禍で停滞していた施設コラボが、その後のリアル体験ニーズと合致したと考えられる。
■「Vtuber」コラボも増加、ホロライブ所属が5タイトルと最多
「Vtuber」コラボは前年の2.1%から4.5%に増加した。新たなコラボコンテンツの定番として市場に定着しつつある。主に大手事務所とのコラボが多く見られましたが、中でも特にホロライブ所属Vtuberとのコラボは、本年の調査で5タイトルとコラボが確認され、複数タイトルとコラボしたIPコンテンツとして最多となった。
近年ではアプリゲームをリリースしたタイミングでVtuberを起用してコラボ配信を行うというプロモーション手法が定着しており、今後もさらにVtuberを活用したプロモーションが増加していくと思われる。
■【タイトル別】『荒野行動』『PUBG MOBILE』が年間18件で最多
タイトル別のコラボ実施数(復刻含む)を調査期間中に実施した件数順に並べた結果、『荒野行動』と『PUBG MOBILE』がともに18件で最多となり、バトルロイヤルゲームジャンルの中でも特に積極的なコラボ実施が目立った。
『荒野行動』はアニメ・ゲームのようなエンタメ系の著作物やキャラクターとの「IP」コラボ率が94.4%と高い一方、『PUBG MOBILE』は自動車・バイクブランドとの「非IP」(企業や施設など)コラボにも注力し、そのコラボ率は22.2%に達しているのが特徴だ。
また、複数タイトルとコラボしたIPでは、アニメ『転生したらスライムだった件』が5タイトルと最多となった。

【調査概要】
調査期間: 2024年8月1日~2025年7月31日
調査対象: 調査期間中における平均セールスランキングTOP100のスマホゲームタイトルのうち、コラボ実施が確認できた施策177件
調査内容:スパイスマート運営『LIVEOPSIS』イベントカレンダーデータを活用し、各タイトルのコラボ対象の詳細及び実施期間、ゲーム内外の施策について収集
▼調査レポートの全文閲覧はこちら
https://liveopsis.com/
会社情報
- 会社名
- 株式会社スパイスマート
- 設立
- 2015年7月
- 代表者
- 代表取締役 久保 真澄