【決算説明会】ブシロード、第1四半期はTCG中心に予想上回る滑り出し "イッテンヨン”や新春発表会と今後のイベントも目白押し

ブシロード<7803>は、11月14日に発表した第1四半期決算の決算説明動画を公開した。大幅増収増益と好調な滑り出しとなったが、木谷高明社長が決算のポイントを説明しつつ、今後の注目すべき取り組みについても紹介していった。

ブシロードの木谷です。2026年6月期 第1四半期の決算説明をさせていただきます。よろしくお願いいたします。

 

■2026年6月期 第1四半期 業績ハイライト

損益計算書は以下の通りです。

・売上高:137億6600万円(前年同期比12.2%増)
・営業利益:16億6800万円(前年同期比226.6%増)
・経常利益:19億3200万円(前年同期比+19億3800円)
・親会社株主に帰属する四半期純利益:16億6300万円(前年同期比+16億400万円)

 

販売管理費の推移です。開発中のデジタルゲームの数が減少し、研究開発費が減少しました。 

 

■トピックス

続いて各トピックスをお話いたします。

【トレーディングカードゲーム】
まず、TCG(トレーディングカードゲーム)は、売上高69億6000万円、前年同期比 プラス16億1700万円となりました。7月に、「ゴジラ カードゲーム」の日本語版と英語版、「hololive OFFICIAL CARD GAME」の英語版の販売を開始いたしました。一部前期の計上となりましたが、どちらも順調な初動です。

 

加えて、「ヴァイスシュヴァルツ」英語版が順調であったことで、海外売上高が前年同期比プラス9億6400万円の30億3700万円となり、TCGの海外売上比率が44.5%となりました。

 

【デジタルゲーム】
続いて、デジタルゲームは、売上高14億9400万円、前年同期比 プラス1億4500万円となりました。事業計画に対し、軟調に推移したものの、大型タイトルの発売と開発費の減少により前年同四半期比で増収増益となりました。

また、2026年に、新作モバイルゲーム『HUNTER×HUNTER NEN×SURVIVOR(ネンサバ)』の世界同時リリースをすることを発表いたしました。

 

【ライブエンタメ】
次に、ライブエンタメは、売上高13億3500万円、前年同期比 プラス1億4500万円となりました。ライブイベントを複数開催し、順調に推移いたしました。

 

こちらは第2四半期のお話になりますが、10月11日・12日に開催した、MyGO!!!!!×Ave Mujica 合同ライブ「わかれ道の、その先へ」上海追加公演では両日で3万枚超えのチケットが即日完売するなど、国内外、多くのお客様に「バンドリ!」のライブをお楽しみいただいております。

 

【MD】
続いて、MDは売上高20億2100万円、前年同期比マイナス2億5700万円となりました。前期の第1四半期は、海外での一時的な特需による売り上げが大きく、前年同期比では売上・利益ともに減少しましたが、おおむね計画線上で推移しました。

 

ミニクレーン向けプライズ商品「たいにぃぎふと」も好調な滑り出しとなっており、今後のパイプラインとして成長中です。

フィギュアブランド「PalVerse」は再販商品含め順調な傾向が続いています。今後は、「㎩lVerse」に加え、カプセルトイのボックス商品も海外展開を拡大していく予定です。

 

【メディアコンテンツ】
続いて、メディアコンテンツは売上高3億6800万円、前年同期比マイナス1億9600万円となりました。

今期より、広告・出版の両事業を統合した新ユニットとして始動しました。作品創出からプロモーションまでを一体で推進し、グループのIP開発エンジンを目指してまいります。

前期の第1四半期では映画の配給を行ったため、前年同期比でマイナスとなっていますが、出版事業等は育ってきております。

 

【スポーツ】
続いて、スポーツ事業は、売上高14億8300万円、前年同期比 マイナス2200万円となりました。

「新日本プロレス」では、夏の大会を実施したものの、動員減となりました。

「スターダム」は、観客動員増で増収増益となりました。TV番組『ラヴィット!』にて、上谷選手がシーズンレギュラーを務め、23年ぶりに女子プロレスが地上波で生中継をされるなど、注目が高まっています。

 

第3四半期のお話となりますが、2026年1月4日の東京ドーム大会で、棚橋弘至選手の引退試合、ウルフアロン選手のデビュー戦を行います。

(注記)決算動画の公開時点で、チケット販売数は40,000枚。プレイガイド等では完売し、緊急増席が決定。

東京ドームで開催する大会では28年ぶりに超満員札止めが見えてきております。チケット未購入の方はぜひ急いでチケットをご購入をお願い致します。

  

■業績予想の進捗状況

それではここで業績予想の進捗についてご説明いたします。売上高では24.6%、営業利益では37.1%、親会社株主に帰属する当期純利益では61.6%の進捗率となりました。

デジタルゲームの収益改善や、前期の子会社同士の合併に伴い、当期の税金処理方法が一部変更になった結果、法人税等が減少したことなどにより利益率が業績予想よりも高い水準で推移しております。

  

■質問と回答

続いて質問に回答する形式で説明してまいります。

Q1 1Qの業績が順調だった主な要因は何ですか。
A 第1四半期の業績が順調だった主な要因は、TCG部門の売上が良かったことがあげられると思います。新規カードゲームを含め各カードゲームが順調でした。どれか一つが特別良かったというより全体的に良かったと見ています。

それからグループ全体でMDとライブエンタメが月ごとに主役交代して良い部門が出てくるという意味で、好循環が生まれたことも大きかったと思います。

それから、海外でのカードゲーム売上が好調だったこともあげられます。

全体としてどの部門が突出して良かったというよりも、やはりバランスが良かったと考えています。

Q2 TCGの市況や今後の見通しについてコメントをお願いします。
A TCGの市況ですが、ここにきてマーケット全体でタイトル数が増えすぎたこともあり、特に小売店さん等で、軟調な傾向が見られます。こうした状況を踏まえて、第2四半期はこのまま走っていくつもりですが、第3四半期以降は慎重に動きたいと考えています。特に選択と集中をより明確にし、お客様の目に見える形で当社のカードゲームが見えるように、TCG専門店のなかでのプロモーション、そしてお客様にとってのオフ会にあたるイベントにさらに力を入れていくため、いま社内で話し合っているところです。

今後のタイトルに関しては1月12日の新春発表会で、大々的な発表を行いますので、そこではかなり良いお知らせができるのではないかと思っております。気を引き締めて、脇を締めて臨んでいきたいと考えております。

Q3 今後の海外展開について教えてください。
今年は、海外展開の主軸として、「ブシロードエキスポ」を世界17ヶ所で開催しましたが来年は20ヶ所に増やしてまいります。また、Anime Expoや上海のBilibili Worldなどへの出展なども行います。今年以上に力を入れることで、北米と東アジア中心に海外市場へのアプローチを強化していきたいと考えております。

Q4 今後注目の点は何ですか。
まず1月12日の新春の発表会ですが、今年の新春発表会に比べると、非常に大ボリュームの発表内容になります。イベントの開催時間は6時間半くらいになると想定しておりますが、それだけに新しく発表できることがかなりあります。新規の発表だけでなく、今までのタイトルの新展開もかなり用意しております。チケットもほぼ売り切れでこれから2次先行が始まりますけども、現地にお越しいただければと思ってます。また、YouTubeライブでの生配信も行います。まだ正月気分が抜けないかもしれないですが、ゆったりと飲みながら見ていただくのもいいかと思います。

あと新春発表会の中で「ZERO RISE(ゼロライズ)」という新しい大型IPの発表もあります。こちらも楽しみにしていただきたいです。

イベントは大ボリュームの発表だけでなく、かなりエンタメ要素も多くあります。発表とイベントを交互に行いますので、会場ではかなり楽しんでいただけるのではないかと思っております。

そして、やはり"イッテンヨン”、『WRESTLE KINGDOM 20 in 東京ドーム 棚橋弘至引退』も欠かせません。本当にこれで超満員札止めになったら28年ぶりの超満員札止めとなります。プロレスの地上波の全国放送も24年ぶりです。これは本当に実現したいと思ってます。もうその実現まであとわずかかなと思っております。内容的にはウルフアロン選手のデビュー戦や、棚橋選手の引退試合、それ以外にも注目すべきカードが並んでおりますので、ぜひとも注目していただきたいですね。

その他では、やはり来年は新しいアプリゲームを久々に出しますので、こちらも注目していただきたいです。「バンドリ!」も色々な展開がございますし、「ヴァンガード」も用意しております。特に「ヴァンガード」は15周年を迎えますので、色々なことをまたやっていきたいと思っておりますので、ぜひご期待ください。

それではここで"イッテンヨン”東京ドーム大会に関して、棚橋 弘至選手からメッセージが届いております。

 

【新日本プロレスリング 棚橋弘至 社長からのメッセージ】
100年に1人の逸材、そして代表取締役社長の棚橋弘至です。来年2026年1月4日、僕の引退試合が東京ドームであります。

ありがたいことに、多くのお客様にチケットをご購入いただいております。当日は必ず盛り上がる予感しかしませんが、この大会で僕を見に来てくれた多くの方に新日本プロレスで戦っているトップの現役選手たちを紹介できることを嬉しく思います。この大会をきっかけに新日本プロレスはさらなる盛り上がりを見せていきたいと考えております。皆様ぜひドームに足を運んでください。

それでは最後にブシロードグループを応援してくださっている皆様、愛してまーす!

_______

 

いやぁ"イッテンヨン”、実に期待できますね。私も1プロレスファンとしても本当に楽しみにしています!

第1四半期は予想以上に良い結果が残せたと考えておりますが、第2四半期以降も気を引き締めてしっかりと頑張っていきたいと思いますので、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

株式会社ブシロード
http://bushiroad.com/
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会社情報

会社名
株式会社ブシロード
設立
2007年5月
代表者
代表取締役社長 木谷 高明
決算期
6月
直近業績
売上高561億7500万円、営業利益48億6800万円、経常利益48億4400万円、最終利益34億1800万円(2025年6月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
7803
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