
abc<8783>は、本日(11月27日)、「Web3事業部」を11月14日付で設立し、AI技術を活用したWeb3エンターテインメント領域へ本格参入すると発表した。この事業では、支援・提携する複数のWeb3プロジェクトと連携し、グループ全体のファンエンゲージメントを高める新しい経済循環モデルを構築する。
Web3市場が“ユーザー参加型の価値創造”へと進化する中、abcは飲食・宿泊・エンターテインメントなどリアルとデジタルの双方の事業を展開してきた背景がある。グループ事業にはオンラインクレーンゲーム『クレマス』、飲食事業を展開するCAMELOT、第一種・第二種金融商品取引業を営むGCM S1証券などがある。
こうした背景のもと、AIによる自動生成技術とブロックチェーン連携を融合し、「誰もが簡単に参加できるWeb3ゲーム体験」を軸とした次世代のエンゲージメント基盤を開発、推進するためWeb3事業部を設立した。
新設されたWeb3事業部は、以下の3つのフェーズでプロジェクトを展開する。
▼『Web3 Arcade』(エンターテインメントの民主化)
トークンやNFT保有者限定のWeb3ミニゲームを展開し、支援先トークン(例:NYAN、WWB)保有者へ特典・報酬体験を提供する予定である。
▼『PR Campaign Game』(広報・認知のゲーム化)
企業リリースや提携発表に合わせた“記念ゲーム"を展開し、ユーザーが遊びながら情報を理解し報酬を受け取る「参加型IRキャンペーン」を導入する。
▼『DAO Cup』(分散型トーナメント)
コミュニティやDAOによるゲーム大会を実施し、優秀プレイヤーや貢献者にDAOからの報酬配布(AirDropなど)を行う仕組みを構築する。
また、同社は、11月11日付で、ニューピースが運営するDiscord特化型コミュニティ分析ツール『comcom Analytics』(コムコムアナリティクス)事業を譲り受けている。M&A・シナジー施策の一環として、当該事業の技術を活用し、Web3ゲームおよびDAO運営支援において、コミュニティ分析・健全性スコアリング・エンゲージメント指標を統合し、Web3事業部との相乗効果を図っていく。
事業ロードマップとして、26年1月に『Web3 Arcade』PoC版をリリース、26年2月に企業PR連動型キャンペーンゲームを稼働開始、26年4月にDAOトークン報酬トーナメント『Web3 eSports Cup』を開催する予定(今後の状況によりスケジュールは変更となる可能性がある)。
想定されるビジネス効果は、支援・提携先トークン保有者のエンゲージメント強化、グループ事業(店舗・EC・金融)への送客促進と利用率向上、Web3×リアル連動による新しいファン経済圏の創出、広報活動・IR施策の自動化・効率化である。
代表取締役の松田 元氏は「AIとWeb3の融合は、技術ではなく“文化を再構築する装置”です。当社は、ファン・顧客・投資家が同じ物語に参加できる経済圏を創り、日本発のWeb3エンターテインメントを世界へ広げていきます!」とコメントしている。