VC最大手のジャフコ、投資有価証券の売却が進み、第2四半期は経常益44%増

国内VC最大手のジャフコ<8595>は、本日(10月21日)、第2四半期累計(4~9月期)の連結業績を発表し、売上高79億8200万円(前年同期比23.4%増)、営業利益3億0500万円(同50.7%減)、経常利益10億1500万円(同44.3%増)、四半期純利益49億7800万円(同734.3%増)となった。     同社では、ラクオリア創薬やモルフォ、KLabなど営業投資有価証券の売却が進んだことに加えて、営業外収益で受取配当金の額が前年比で2.3倍にあたる13億0800万円に伸びたことが主な増益要因だった。期間中の投資先のIPO件数は、国内8社・海外1社だった(前年同期は国内3社・3社)。 また、純利益が大幅に伸びているが、これについては前期2300万円程度であった投資有価証券売却益が99億8900万円に大きく膨らんだことが主な要因。日経QUICKニュースの報道によれば、保有していた野村土地建物の株式を売却したためとのこと。 2012年3月通期の予想は開示していない。同社の収益は、国内・海外の株式市場や、新規上場市場の影響を強く受け、収益水準の振幅が大きくなるため、業績予想を合理的に行うことが困難なため。