
auペイメントは、プリペイド型電子マネー『WebMoney』に関する事業をライバルであるビットキャッシュへ承継することを決定した。会社法の会社分割(吸収分割)の手法を活用するもので、効力発生日は2026年3月31日を予定している。
『WebMoney』は1998年にオンラインでの利用に特化したサーバー型電子マネーの先駆けとして発売され、約30年にわたり多くのオンラインゲームファンやデジタルコンテンツユーザーに利用されてきた。承継先であるビットキャッシュも同様のプリペイド式電子マネー事業『ビットキャッシュ』を提供しており、『WebMoney』の運営ノウハウと体制を有することから、今後のサービス拡充が見込まれる。かつては「コンビニで買えるネット決済といえばこの2強」であり、基本的に住み分けを行いつつもライバルのような関係であった。
事業承継対象のサービスは引き続き利用可能であるが、ブランドプリペイド『WebMoneyプリペイドカード』(関連サービスとしてリチャージ型プリペイド『WebMoneyストアーカード』と企業向け専用プリペイド『提携カード』を含む)並びにau PAY プリペイドカードによるWebMoney加盟店決済の利用は2026年3月31日にサービスを終了する。『WebMoneyプリペイドカード』の管理アプリ『WebMoneyウォレットアプリ』は2026年9月30日にサービス終了となる。
『WebMoneyプリペイドカード』のサービス終了スケジュールは次の通りだ。
・2025年12月23日:カード発行の新規受付を停止
・2026年1月15日:チャージを停止(磁気カードを使ったローソン、ローソン銀行ATM、セブン銀行ATMでのチャージは2026年3月下旬まで利用可能である)
・2026年3月31日:利用(決済)を停止
・2026年4月1日:払い戻し受付を開始
引き続き利用可能な『WebMoney』のタイプは以下である。
・コンビニ店頭のマルチメディア端末で購入する、シートタイプのWebMoney
・『WebMoneyギフトカード』
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