“エヴァの世界に入る”没入体験を目指して…『エヴァンゲリオン』30周年イベントでの新作XRゲーム『EVANGELION: Δ CROSS REFLECTIONS』発表ステージをレポート

『エヴァンゲリオン』シリーズ30周年を記念した大型イベント「EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION」が、2月21日から23日にかけて横浜アリーナで開催された。

会場内の「EVA EXTRA 30」ラウンジでは、Pixelity Inc.による開発の新作XRゲーム『EVANGELION: Δ CROSS REFLECTIONS(エヴァンゲリオン: Δ クロスリフレクションズ)』の最新情報を公開するスペシャルステージが実施された。世界中から集まったファンを前に、ゲーム概要や体験内容、キャストによるプレイ感想などが披露された。

30周年という節目に、新たな“体験型エヴァンゲリオン”の姿。本稿ではそのステージの模様を紹介していく。

XRゲーム『EVANGELION: Δ CROSS REFLECTIONS』とは

ステージにはMCの百花繚乱氏の進行のもと、本作の開発プロデューサーであるPixelity Inc.のチェ氏が登壇。

チェ氏は幼少期から『エヴァンゲリオン』のファンであり、「いつかエヴァンゲリオンの世界に実際に入ってみたい」という想いが開発の原点になったと語る。本作はその願いを形にしたXRタイトルであり、プレイヤー自身が物語世界へ入り込む体験を目指しているという。

  • MCを務めた百花繚乱氏と本作の開発プロデューサーであるPixelity Inc.のチェ氏

XRとはVRを拡張した技術で、仮想空間内のキャラクターやオブジェクトと直接インタラクションできる点が特徴。本作ではプレイヤーがNERV士官候補生の一員として物語に参加し、『新世紀エヴァンゲリオン』と同時間軸で展開する新たなストーリーを体験できる。

チェ氏は本作の特徴として、以下の3点を紹介した。

まず一つ目は、プレイヤー自身が世界に入り込む没入型VR体験。画面越しにキャラクターを操作するのではなく、自らの視点と身体で行動する感覚を重視している。

二つ目は、原作と交差する物語体験。同じ時間軸の出来事に関わりながら登場人物と交流できる構造となっている。

三つ目は、NERV士官候補生として成長していくゲーム設計だ。ミッションや試練を通じてスキルを習得し、物語が進行していく。

ゲームモードはストーリーモードとバトルモードの2種類を用意。NERV内部を探索し人物と交流するパートに加え、XRならではのアクション体験も展開される。

さらに本作では、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着することで、コントローラーを使用せず、手の動きそのものを操作として反映することもできる。

銃を両手で構えることで命中精度が変化するなど、現実の身体動作がゲームプレイへ直結する設計が採用されているそうだ。

キャスト陣が語る新キャラクターとXR体験

本作では、本作から登場するゲームのオリジナルキャラクターも存在する。プレイヤーと同様、NERV士官候補生として登場し、プレイヤーとは密接に関わってくる人物たちだ。ステージには、本作オリジナルキャラクターを演じるキャスト陣も登壇していた。

マーティン役の梶原岳人さんは、自身の演じるキャラクターについて、日本に来たばかりの日米ハーフの青年であり、相手への配慮を大切にする人物だと説明。実際の体験では、初号機が目の前に現れた瞬間のスケール感に圧倒されたと語り、「映像で見るのとはまったく違う体験だった」と没入感の高さを強調した。

岡田理深役の菱川花菜さんは、理論的思考を持ちながらも仲間と前向きに行動する士官候補生を演じたと紹介。ゲームを起動した瞬間、「そこに町があるんです」と、自分がエヴァの世界の住人になったように感じたと語り、世界への入り込みやすさを印象として挙げた。

八木智仁役の畠中祐さんは、自分にも他人にも厳しい負けず嫌いなキャラクター像を説明。XR体験では戦闘時の振動表現にも触れ、身体に伝わる衝撃によって使徒の存在を感じ取れる点にリアリティを感じたという。

野崎絵理沙役の石見舞菜香さんは、優れた聴覚を持つ静かな性格のキャラクターを紹介。実際のプレイでは映像や音に加え振動が同期することで、「本当にその場にいる感覚」を得られたと語り、感動的な体験だったと振り返った。

また、ステージ中盤では、XR操作を紹介する企画として「VRジェスチャークイズ」が実施された。

機材を装着したスタッフの動きを見て、キャストがその動作内容を当てるという内容で、ATフィールド展開や武器操作を想起させるジェスチャーが出題。会場からも笑いと拍手が起こり、XRならではの身体操作によってゲーム内アクションが成立することが視覚的に紹介された。

開発陣からは、今回披露された動作は開発内容の一部に過ぎず、今後さらに多様な機能が実装予定であることも明かされた。

最後にキャスト陣と開発プロデューサーから来場者へメッセージが送られた。

梶原さんはキャストとしても、まだ一部しか明かされていないことに触れ、今後のドラマへの期待を語り、菱川さんは30年続く作品に関われた喜びを述べた。畠中さんはエヴァンゲリオンならではの“一筋縄ではいかない物語”への期待を示し、石見さんも「多くの人に体験してほしい」と呼びかけた。

チェ氏は、この30周年という記念すべきイベントに、国籍や世代を超えて集まったファンの存在に感謝を述べながら、「プレイヤーの想いとエヴァを愛する世界中のファンの気持ちが交差する体験を届けたい」と語り、開発への意気込みを示した。

30周年という節目に提示されたXRという新たなアプローチは、『エヴァンゲリオン』という作品がいまなお進化を続けていることを強く印象づけるステージとなった。

映像と音のほか、振動にても「エヴァの世界」を表現

会場内のPIXELITYブースでは、『EVANGELION: Δ CROSS REFLECTIONS』の試遊体験も実施されていた。

ブース正面には本作の世界観をイメージしたビジュアルデザインが施され、来場者がゲームプレイ時の没入体験を視覚的にも感じられる構成となっていた点が印象的だった。XRタイトルならではの体験型展示として、写真撮影を行う来場者の姿も多く見られた。

試遊ではウェアラブル端末を装着した状態でプレイが行われ、映像や立体音響に加え、振動によるフィードバック演出も実装。ステージでも語られていた“身体で感じるエヴァ体験”を実際に体感できる内容となっていた。

プレイ可能な内容はストーリーモードとバトルモードの一部が体験可能であった。ゲーム内ビジュアルはアニメ調CGで再現されており、NERV施設内の空間や戦闘シーンを自らの視点で体験できる構造となっている。実際にプレイすると、アニメで見てきた『エヴァンゲリオン』の世界へ入り込んだかのような感覚を味わえる仕上がりとなっていた。

ステージ発表と試遊体験の双方を通じて、本作が目指す「プレイヤー自身がエヴァの世界に存在する」というコンセプトが、より具体的に示された形と言えるだろう。

本作は今後、グローバル体験会の開催を予定していることを発表している。詳細は公式Xにて順次公開されるという。

また、キャストの寄せ書きサイン色紙が当たるSNSキャンペーンも実施中で、公式Xをフォローし指定ハッシュタグ付きで投稿することで応募可能となる。気になる人はチェックしてみよう。

公式X(日本):https://x.com/EvangelionXR_JP
公式X(GLOBAL):https://x.com/EvangelionXR_GL

© khara / Project Eva. © Pixelity Inc.