テラネッツ<2140>が2月14日に発表した2010年12月期の業績は、売上高5億0700万円(前期比9.9%減)、経常損失1億1100万円(前期4100万円)、当期純損失1億5900万円(同2億1400万円の利益計上)だった。
同社では、3Dコンテンツなどの新たな技術に対応するための制作体制の強化が遅れたことによる既存取引先の取引高の減少に加え、新規参入業者との競合による携帯コンテンツ向け素材の原価率の悪化、利益率の高い商材の販売が低水準にとどまったことなどが響いた、としている。また、左近テンツサービスの閉鎖に伴うソフトウェアとサーバーなどの資産除却を行い、特別損失4500万円を計上した。
2011年12月期は、売上高5億7900万円(前期比14.2%増)、経常損失3900万円、当期純損失4100万円と増収赤字幅縮小を見込む。
イラスト素材や3Dなどの技術に多王できるクリエイターの募集と社内政策体制の構築を図るとともに、受注から制作までの簡便化と迅速化を図り、受注案件を大幅に拡大することを可能にする「クラウドソーシング事業」も開始する予定。営業面では、携帯コンテンツの運営・配信会社に積極的な企画提案を行い、協業型の案件や大型案件の受注を目指す、としている。