トーセ、2Q(9~2月)決算は売上高9%増、営業益3%増 ゲーム事業の主要な開発プロジェクトが円滑に進行 レベニューシェアの減少分をカバーして増益に

トーセ<4728>は、4月9日、2026年8月期の第2四半期累計(9~2月)の連結決算を発表、ゲーム事業の主要な開発プロジェクトが概ね円滑に進行し、良好な収益性で推移したことで増収増益を達成した。

■第2四半期(9~2月)決算実績

売上高34億5900万円(前年同期比9.7%増)
営業利益3億3100万円(同3.8%増)
経常利益3億6300万円(同13.2%増)
最終利益2億4200万円(同156.2%増)

■セグメントごとの状況

①ゲーム事業 売上高32億7200万円(前年同期比17.6%増)、営業利益3億2400万円(同22.6%増)
家庭用ゲーム機・PC関連は、前期に開始した海外の大手ゲーム会社との開発プロジェクトが、先方の方針変更により一時停止(再開時期は未定)となったが、中間期までに予定していた工程はすべて完了しており、中間期の業績への影響はなかった。終盤工程にある主要な開発プロジェクトは徐々に稼働の下降が見込まれるものの、中間期の収益面では開発の進捗に応じた貢献が続いた。

その他の主要な開発プロジェクトでも活発な進行に応じて売上が伸長し、加えて一部のプロジェクトで追加作業を受注したことや、第1四半期から続く中小規模の複数の開発プロジェクトの立ち上げも増収に寄与した。これらの結果、売上高は27億1000万円(前年同期比28.7%増)と、前年同期に比べ大幅な増収となった。

スマートフォン関連の開発売上は、市場競争の激しい状況を受け、現在、新規開発は家庭用ゲーム機向けのものを優先して対応していることから、前年同期に比べ減収となった。運営に係る売上についても、運営タイトルがいずれも配信開始から5年以上経過していることなどから前年同期を下回る水準で推移した。これらの結果、売上高は5億5900万円(同16.8%減)となった。

なお、家庭用ゲーム機・PC関連、スマートフォン関連の双方においてレベニューシェアは前年同期よりも減少しているものの、家庭用ゲーム機・PC関連の開発プロジェクトの活発な進行による増収と、それらの収益性が概ね良好に推移したことにより、前年同期のセグメント営業利益を上回った。

②その他事業 売上高1億8600万円(同49.7%減)、営業利益700万円(同86.8%減)
新規事業の創出に向けて、多角的なフィールドで市場調査およびビジネス企画を推進している。例えば、教育関連分野では大学などの教育機関をパートナーとして、インタラクティブなデジタル学習基盤の構築や、AIとゲーム要素を応用した医療分野での対人業務のシミュレーションツールの構築などに取り組んでいる。これらは単一の用途に留まらず、幅広い事業分野での展開を見据えたサービスを目指すものとなる。

また、エンタテインメント領域においても、アニメなどの人気IPやスポーツコンテンツを軸に、NFTなどのデジタルサービスおよび、推し活グッズの提供などの非デジタルサービスを掛け合わせたビジネス企画を進めている。こうした取り組みの一部で試作などによる売上があったものの、事業全体としては収益化に向けた調査やビジネス企画、パートナーへの提案などの仕込みに軸足を置いている。加えて、前年同期の売上に大きく貢献した教育関連のコンテンツ開発が前期中に終了した反動もあり、当中間期のその他事業の開発売上は前年同期を下回った。

また、家庭用カラオケ楽曲配信事業の収益は、新規ユーザーが減少していることなどから前年同期に比べ減収となった。

■通期業績予想を変更なし

2026年8月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。

今後、主要な開発プロジェクトにおいてさらなる追加業務を受注する可能性もあるが、一方で海外ゲーム会社との開発プロジェクトが先方都合により一時停止し、第3四半期以降に予定していた工程が延期、再開時期未定であることから、急な稼働の空きが出ている状況となっている。

また、期初からの想定どおり主要なプロジェクトの一部が終盤工程に入っている状況と併せ、第3四半期以降は複数のプロジェクトの立ち上げ、開発リソースの移行が重なる見通し。現在、稼働を最大化すべく、新規プロジェクトの早期受注とスムーズな立ち上げに全力を注いでいるとしている。

売上高65億1000万円(前期比1.9%減)
営業利益4億500万円(同41.3%減)
経常利益4億1000万円(同39.5%減)
最終利益7億9000万円(同215.7%増)

※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。

株式会社トーセ
http://www.tose.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社トーセ
設立
1979年11月
代表者
代表取締役会長 齋藤 茂/代表取締役社長 渡辺 康人
決算期
8月
直近業績
売上高66億3600万円、営業利益6億8900万円、経常利益6億7700万円、最終利益2億5000万円(2025年8月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4728
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