
東宝<9602>は、2026年2月期決算説明資料において、「ゴジラ」IPを活用したゲーム事業の強化していく方針を明らかにした。TOHO Gamesを軸に、コンソールおよびモバイルの両領域で開発を進めており、映像と連動したIP展開を加速させる。
■コンソールとモバイルで世界展開を狙う
中期経営計画2028では、ゲーム分野においてもグローバル市場を意識した戦略を掲げる。コアユーザー向けのコンソールタイトルと、ライト層を取り込むモバイルタイトルを並行して開発しており、現在はいずれも「鋭意開発中」とされている。
「ゴジラ」などのヒットIPに集中投資することで、成功確率を高める方針だ。
■TOHO GamesによるIPドリブン体制
ゲーム事業は、2021年に設立されたレーベル「TOHO Games」が中核を担う。ゲーム事業室がIP部門や海外拠点と連携し、企画・開発・運営までを一体で推進する。
IPホルダー自らが主導することで、作品理解に基づいた展開や長期運営が可能になる点が強みといえる。
直近では、『呪術廻戦 ファントムパレード(ファンパレ)』や『怪獣8号 THE GAME』などヒットタイトルを世に送り出すなど実績を積み重ねている。
■映像ヒットで「ゴジラ」は新たな成長局面へ
足元では、「ゴジラ」IPそのものが新たな成長局面に入っている。『ゴジラ-1.0』は国内外で高い評価と興行成績を記録し、『シン・ゴジラ』や『ゴジラvsコング』とあわせて、近年のシリーズは歴代でもトップクラスの観客動員を実現している。
さらに今後も、『ゴジラ-0.0』や『Godzilla x Kong: Supernova』、『ゴジラ・シアター』といった新作展開が予定されており、IPとしての熱量は継続的に高まる見通しだ。
こうした状況は、ゲーム展開にとって追い風となる。映像作品で拡大したファン層をゲームに取り込み、継続的な接点を生み出せれば、「ゴジラ」ゲームは単発タイトルにとどまらず、ゲーム市場で存在感を持つシリーズへと成長する可能性がある。
東宝は、アニメで“量産体制"の構築を進めているが、ゲームにおいても同様にIPを軸とした拡張戦略を描く。今後は、コンソール向け大型タイトルの具体像と、そのクオリティが成否を分ける重要なポイントとなりそうだ。
会社情報
- 会社名
- 東宝株式会社
- 設立
- 1932年8月
- 代表者
- 取締役会長 島谷 能成 / 取締役社長 松岡 宏泰
- 決算期
- 2月
- 直近業績
- 営業収入3606億6300万円、営業利益678億8900万円、経常利益701億4000万円、最終利益517億6900万円(2026年2月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9602




