2025年の新作タイトルのベータテスト実施率は35.2% テスト形式はクローズド・短期間の実施が主流 テスト開始後1年以内に9割以上がリリース スパイスマート調査

スパイスマートは、2025年にリリースされたスマートフォン向け新作ゲームを対象にベータテストの実施状況とヒットとの関連性について調査を実施した。本調査はスパイスマートが継続的に行っており、今回で4回目となる。今回はその一部を紹介する。
■新作タイトルのうちベータテスト実施率は35.2%、ヒットタイトルも同水準
調査対象となった88タイトルのうち、日本におけるモバイル向けベータテストの実施が確認できたのは31作品で、実施率は35.2%となった。昨年調査の2024年版では34.7%となっており、昨対比でほぼ同水準だった。
また、年間セールスランキングTOP100タイトルに限定した場合、ベータテストを実施したのは16タイトル中37.5%となる6本にとどまっており、全体の傾向と大きな差は見られない結果となった。
※日本App Storeセールスランキングをもとにスパイスマートの独自集計に基づき期間中におけるスマホゲームトップ100タイトルを算出
■タイトルの80.6%が海外開発、複数回実施も海外タイトルが中心
ベータテストを実施した31タイトルのうち、海外開発タイトルは25タイトルで、全体の80.6%を占めた。昨年調査では79.4%(34タイトル中7作品)となり、こちらもほぼ差が見られていない。さらに複数回のテストを実施したタイトルは7作確認されており、そのうち5作が中国開発タイトルだった。
※開発した本社拠点の国・地域を参考に作成

■テスト形式はクローズド・短期間の実施が主流、テスト開始後1年以内にはリリースが9割以上
ベータテスト実施の31作品がおこなった合計39回のテストを実施形式や実施期間、配信開始までの期間の調査も行った。
調査した全テストのうち、オープン形式(OBT)は2回のみであり、その他はすべてクローズド形式(CBT)で実施されていた。すべてのテストは40日以内に収まる短期間での実施となり、最多は7日間以内。短い期間で検証した結果をいち早く改善アップデートへという各社のスケジューリングがうかがえる。
またテスト開始からリリースまでの期間を調査すると、全体の94.8%にあたる37回が1年以内に配信を開始。そのうち最も割合が多かったのは1ヶ月~2ヶ月以内となった。

■CBTにおけるユーザー参加施策・工夫された特典設計
本調査における実施事例を見ると、ベータテストは開発中ゲームの検証やフィードバック収集を目的とした実施が中心となっている一方で、ユーザー参加を促す様々な施策が組み合わされているケースが確認された。
『アンベイル ザ ワールド』『スターセイヴァー』では公式Discordでのフィードバック投稿を促進させる施策、『デュエットナイトアビス』『信長の野望 真戦』ではCBT実施期間中にSNS投稿を条件としたキャンペーンが行われていた。
またベータテスト参加者に対して正式リリース時に使用可能なゲーム内アイテムを付与する事例が複数確認されたほか、『杖と剣の伝説』『アンベイル ザ ワールド』など課金可能なテストにおいては、期間中の課金額を正式リリース時に還元する仕組みが導入されているケースも見られた。
【調査概要】
調査期間:2025年1月1日~12月31日
調査対象:2025年にリリースされた新作スマホゲームのうち、AppStoreセールスランキングTOP100以内にランクインしたことのある作品のうち、ベータテストを実施したタイトル
調査内容:ベータテストの有無、実施回数、日数、実施時期、プロモーション施策など
※スパイスマート提供の運営ソリューション「LIVEOPSIS」でデータ取得している88タイトルが対象
※本調査で取り扱うベータテストは日本でモバイル向けのみとする
▼「LIVEOPSIS」
https://liveopsis.com/
会社情報
- 会社名
- 株式会社スパイスマート
- 設立
- 2015年7月
- 代表者
- 代表取締役 久保 真澄