
モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)は、2025年のモバイルコンテンツ関連市場の調査結果を発表した。モバイルコンテンツ市場は前年比12%増の3兆6231億円となり、このうちゲーム・ソーシャルゲーム等市場は前年比8%増の1兆7601億円へ拡大した。外部課金(Apple、Google以外の課金手段)の利用拡大が市場成長を後押ししたという。

MCFによると、モバイルコンテンツ関連市場全体は前年比11%増の11兆6217億円となり、モバイルコンテンツ市場とモバイルコマース市場の双方が引き続き拡大した。モバイルコンテンツ市場は3兆6231億円、モバイルコマース市場は7兆9986億円となり、いずれも過去最高を更新している。

ゲーム分野では、「ゲーム・ソーシャルゲーム等市場」が1兆7601億円とモバイルコンテンツ市場全体の約半分を占め、最大のカテゴリーとなった。2024年の1兆6296億円から1305億円増加し、引き続き市場拡大が続いている。
MCFは成長要因として、割安なアイテム販売や多様な決済手段を提供する外部課金(Apple、Google以外)の売上比率が拡大していることを挙げている。スマートフォンゲーム各社が公式Webストアなどアプリ外課金の導入を進めていることが、市場規模の押し上げにつながったとの見方を示した。
ゲーム以外のコンテンツ市場では、「動画・エンタテインメント市場」が前年比14%増の6365億円と高い成長率を記録。「電子書籍市場」は5469億円(前年比3%増)、「音楽コンテンツ市場」は2374億円(同9%増)となった。また、「その他」カテゴリーは前年比43%増の4422億円と大きく伸びており、MCFは生成AIの利用拡大が背景にあると分析している。
一方、モバイルコマース市場は7兆9986億円(前年比11%増)となった。内訳は、物販系が4兆3294億円(同7%増)、サービス系が2兆4405億円(同16%増)、トランザクション系が1兆2287億円(同13%増)となり、サービス系が最も高い伸び率を示した。

今回の調査で最も注目されるのは、MCFがゲーム市場の成長要因として初めて「外部課金の拡大」を明確に挙げた点だろう。
2025年は国内外のゲーム会社で公式Webストアの整備が急速に進み、アプリストアを介さない決済が広がった一年だった。AppleやGoogleの決済手数料を回避できるだけでなく、独自キャンペーンやポイント還元などを展開しやすいことから、多くのタイトルでユーザーの利用が進んだ。
ゲーム市場は1兆7601億円と依然としてモバイルコンテンツ市場最大のカテゴリーであり、その存在感はさらに高まっている。一方で、動画や生成AI関連も高い成長率を示しており、モバイルコンテンツ市場全体がゲーム一極ではなく、多様なデジタルコンテンツへと裾野を広げながら成長していることも今回の調査から読み取れる。
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