
BookLiveは、総合電子書籍ストア『ブックライブ』において、累計配信冊数が200万冊を突破したと発表した。これを記念し、保有する作品データや購買データを基に「マンガタイトルの変化」「購入行動の変化」「読書の多様化」の3つのテーマで分析を実施したという。
まず、マンガタイトルの長文化が進み、第1巻の配信開始年ごとの平均文字数は2011年の9.14文字から2026年には18.45文字へ約2倍に増加したことを明かした。中央値も8文字から16文字へ伸びており、市場全体でタイトルの長文化が広がったことがうかがえる。
男女別では、2011年にほぼ同水準だったものが、2026年には男性マンガが17.11文字であるのに対し、女性マンガは19.46文字となり、女性向け作品でより顕著な長文化を示した。

タイトルの長文化は、タイパやコスパを重視して失敗を避けたい読者が増え、タイトルだけで内容を把握したいニーズを高めたことや、Web小説の普及による「あらすじ化」、電子書店の検索画面でジャンルや世界観を示す「タグ」としての役割を持たせたことが背景にあるとしている。
そして、長さだけでなく、マンガタイトルに使われる言葉もこの10年で大きく変化しているという。少年・青年マンガでは、「異世界」「転生」「最強」といったワードが上位に並ぶようになり、作品の世界観や主人公の能力をタイトルから伝える傾向が強まった。
一方、少女・女性マンガでは変化の幅がさらに大きく、2016年「ラブ」「結婚」「ロマンス」といった恋愛中心のワードが主流だった時代から、2019年頃の「主婦」「ブラック」「近所」など現実的な人間ドラマを経て、2021年以降「令嬢」「悪役」「溺愛」「聖女」といった異世界ファンタジー作品を象徴するワードが上位を占めるようになった。

また、購買データの分析では、ベストセラーだけでなく、ベストセラー以外の作品を読む読者が多いこともわかったという。多様化である。直近1年間における売上上位100作品のシェアが15.3%にとどまり、売上の約85%をTOP100圏外の作品が占めた。さらに、TOP100作品を1冊も購入しない読者が42.9%に達し、ベストセラー以外を中心に読む読者が多数を占める構造が明らかになったとのこと。累計200万冊のうち、直近1年間で1冊以上購入された冊数は91万7,979冊で、全体の45.9%に及んだ。

そして、読書スタイルの変化として、まとめ買いの拡大が鮮明になった。1回あたりの平均購入冊数は2011年の1.19冊から2026年には2.82冊へ増加し、1決済あたりの平均購入金額も567円から1,327円へ拡大したという。この傾向は年代や性別を問わず幅広い層で共通して現れ、電子書籍の利便性やセール企画が完結作品を一気に読む楽しみ方を定着させた。

■関連サイト
▼公式サイト
https://booklive.jp/
【PR】業界未経験からゲーム・エンタメ業界へ!あなたの経験を活かせる求人あります
会社情報
- 会社名
- BookLive