東映、26年3月期決算は最終利益48%増の233億円と大幅増益…シネコン事業や催事事業が伸長、不動産売却益も計上

映画・映像大手の東映<9605>は、5月15日、2026年3月期の連結決算を発表し、売上高1853億3300万円(前の期比3.0%増)、営業利益360億9600万円(同2.7%増)、経常利益435億4300万円(同8.9%増)、最終利益233億2000万円(同48.3%増)と増収増益を達成した。

・売上高:1853億3300万円(同3.0%増)
・営業利益:360億9600万円(同2.7%増)
・経常利益:435億4300万円(同8.9%増)
・最終利益:233億2000万円(同48.3%増)

映像関連事業を中心にIP活用を強化したほか、シネコン事業や催事事業が大きく伸長。固定資産売却益として特別利益74億1300万円を計上したこともあり、最終利益は大幅増益となった。

主力の映像関連事業全体では売上高1279億4100万円(同4.5%減)、営業利益324億4800万円(同3.6%減)となった。大型作品構成や権利販売タイミングの影響もあったとみられる。

映像関連事業では、映画事業で41作品を配給。『映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!』がヒットしたほか、『花まんま』、『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』、『映画「仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者」』、『映画「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 復活のテガソード」』、『宝島』、『木挽町のあだ討ち』などが好調に推移した。

ドラマ事業では、『相棒season24』、『仮面ライダーガヴ』、『仮面ライダーゼッツ』、『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』、『キミとアイドルプリキュア♪』などを展開。特撮IPの商品化権ビジネスも、周年施策やゲームアプリ、高価格帯フィギュア向けライセンスが堅調だった。

配信・コンテンツ販売事業では、『室町無頼』、『35年目のラブレター』、『花まんま』、『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』、『あぶない刑事』シリーズ、『ワンピース』などの配信権販売が伸長。海外展開では、『【推しの子】』、『仮面ライダー』シリーズ、『デジモン』シリーズなどがアジア、北南米、欧州で好調に推移した。

特に『仮面ライダーゼッツ』はアジアや欧米の一部地域でサイマル配信を開始しており、グローバルIP展開を強化している。また、中国向け『百円の恋』のリメイク権販売も好調だった。

興行関連事業は大幅成長を記録し、売上高は252億2600万円(同33.0%増)、営業利益は24億300万円(同207.0%増)となった。7月に直営館「丸の内TOEI」が閉館した一方、完全子会社化したティ・ジョイによるシネコン運営が好調だった。

『名探偵コナン 隻眼の残像』、『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』、『国宝』、『マインクラフト/ザ・ムービー』、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』、『チェンソーマン レゼ編』、『ズートピア2』などのヒット作が業績を牽引。T・ジョイ エミテラス所沢も引き続き好調だった。

催事関連事業も堅調で、売上高は130億600万円(同16.1%増)、営業利益は16億1600万円(同27.4%増)となった。『シルバニアファミリー展40th』、『超クウガ展』、『全スーパー戦隊展』、『舞台「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」』など各種イベントが好調に推移し、関連商品の販売も伸長した。太秦映画村ではリニューアル工事の影響で営業エリア制限があったものの、『怪々YOKAI祭』などを展開し収益確保に努めた。

観光不動産事業も大きく伸び、売上高は122億3800万円(同37.7%増)、営業利益は13億9000万円(同179.9%増)だった。「東映プラザ」や「新宿三丁目イーストビル」などの賃貸事業が好調に推移。ホテル事業ではインバウンド需要回復を追い風に、湯沢東映ホテルと福岡東映ホテルが過去最高の実績を記録した。また、建築内装事業では商業施設やシネコン、マンション、福祉施設など大型案件受注が増加し、大幅な増収増益となった。

 

■2027年3月期の見通し

2027年3月期の業績は、売上高1890億円(前期比2.0%増)、営業利益287億円(同20.5%減)、経常利益334億円(同23.3%減)、最終利益126億円(同46.0%減)、EPS202.23円を見込む。

・売上高:1890億円(同2.0%増)
・営業利益:287億円(同20.5%減)
・経常利益:334億円(同23.3%減)
・最終利益:126億円(同46.0%減)
・EPS:202.23円

東映株式会社
https://www.toei.co.jp/

会社情報

会社名
東映株式会社
設立
1949年10月
代表者
代表取締役会長 多田 憲之/代表取締役社長 吉村 文雄
決算期
3月
上場区分
東証プライム
証券コード
9605
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